ママさん弁護士の新人・松沢香は希望から｜衆院選2017

【政治報道】　希望の党（代表：小池百合子）が『第四十八回 衆議院総選挙』の公示日初日に東京・麻布十番で街頭演説を行った。第二声の場である。東京一区から出馬したのは、三十九歳の松沢香（戊午）候補。

百合子代表（壬辰）は香候補の経歴を「優秀なんですよ。」と連ねた。弁護士資格を有し、有能・若さ・母親という三拍子揃った人材とアピール。香候補の希少価値を聴衆へ訴えた。百合子代表は国政から都政へ移り、都知事選・都議選と闘い抜いてきた。これまでの都政で達成した事を踏まえながら訴えた。香候補よりも四倍近くなる十六分間も話し続けた。

　一方、香候補（写真上）は弁護士として行政改革に携わってきた経験を活かし、国政を変えるべく出馬した旨を伝えた。基本理念は「個人の自己決定権の尊重、自由でオープンな経済、効率的な社会保障の拡充」の三点。基本理念を踏まえ当選後の政策に臨む。

特に力を入れている点は、保育・原発ゼロ・医療。母親という観点から国政を変えていくと演説。新人である為、政策内容の細かさに疑問が残るが、若くして国政に立つのは百合子代表の後押しの影響だろう。事実、希望の党は、今回の選挙では最も二十代と三十代の女性候補を擁立している。

百合子代表の言う事は正論だ。しかし百合子代表の演説には、政権交代後の明確なビジョンが欠けていた。具体的に同党の公約を含めて、実現性に不明点が多々ある。以下、香候補の提案政策は以下の通り。

1. 保育園の質・量の改善、認可・認可外の格差の解消
   
2. 段階的な原発ゼロ、国民の安全と経済成長の両立
   
3. 総合診療医の増加、医療の質の向上と医療費の抑制両立
   

撮影記事：岡本早百合