元グラビアモデル・佐々木心音がコンペ部でレッドカーペット、一九八五生まれの四女優も|TIFF2017

【社会報道】 平成二十九年十月二十五日に東京・六本木にて第三十回『東京国際映画祭』が開会し、レッドカーペッド イベントとオープニング セレモニが行われた。会期は十一月三日まで。同レッドカーペットでは映画「最低。/KADOKAWA」からトリプル主演として、元グラビアモデルの佐々木心音(庚午)がグランプリを選出するコンペ部門でレッドカーペットを各国女優のドレスに張れるドレスで闊歩した。同セレモニでは、後援の世耕弘成(壬寅)経産大臣と文化庁として支援する林芳正(辛丑)文科大臣が挨拶した。


世耕大臣はオープニング作品の映画「空海-KU-KAI-/ 東宝、KADOKAWA」に触れ、「正に日中共同制作の超大作プロジェクトです。」と述べ、続けて日本を代表する偉人としての空海を紹介した。そして映像・音楽・アニメーションの国際見本市を集約した「ジャパン コンテント マーケット ショウケース」を説明。経産省として日本のコンテンツを海外へ強く発信していく。併せて大阪万博の誘致を強調した。


林大臣は「グリーンカーペットの時代から自民党のコンテンツ議員連盟の一人としても。」と三十周年を喜ぶ。本年が日中国交正常化の四十五周年である点に触れ、映画「空海-KU-KAI-」に文科省が国際共同制作映画として支援している旨を伝えた。「映画を通じて多くの人が出会い、素晴らしい人生を謳歌して頂く事を。」と括った。



<一九八五年組>

 本映画祭の大使に就任した橋本環奈(己卯)は新海誠 監督の特集とマイケル・ジャクソンの「スリラー3D」に興味を示した。特別企画『ゴジラ』シネマ・コンサートにつき、「映像と生の音楽。しかもフル・オーケストラでの演奏という事で。迫力がありそうなので、是非、私も体感してみたいですね。」と期待した。他にも各種イベントを紹介した。


また日本の映画を特集する「Japan Now」部門から安藤サクラ(丙寅)、蒼井優(乙丑)、満島ひかり(乙丑)と宮﨑あおい(乙丑)の四女優が登場。サクラは並ぶ三人を指し、「私は本当、この方々を見ながら育ったというか。同世代の映画に出ていく開拓者達の様な存在で。」と非常に謙遜した。優は「三十、入ってから同世代の役者さんが居るっていう事が、こんなに心強いだっていう事を感じてまして。」と同学年の女優の存在に喜び、四女優の作品を撮る監督の登場を期待した。


ひかりは「どの世代って分ける事はできないですけれど、特性として自然とか、その場の空気とか、その日のものを自分の力に変えて、より多く感じてより少なく表現する様な。」と同世代の演技性を示した。あおいは自身が歩いたレッドカーペットを踏まえて、「このお祭りに参加できている事を改めて幸せに感じました。」と述べ、四女優の過去二作品ずつを観賞できる機会を貴重とした。


更にコンペ部門の審査委員長を務めるハリウッド俳優のトミー・リー・ジョーンズ(丙戌)が来日し挨拶。映画の売買の場である点を前提に、“環太平洋地域”を「アメリカのマーケティング用語である。環太平洋が淵を指すという事であれば、それはカリフォルニアが映画の中心。私達(東京)が淵に居るという事ではなく、(東京が)映画製作の中心。」とベテランならではの表現を用いた。


尚、映画「空海-KU-KAI-」「鋼の錬金術師」から俳優陣等が登壇し挨拶を行った。



※元グラビアモデルでコンペ部門に選出された映画「最低。/KADOKAWA」の佐々木心音(庚午、上)。



記事:金剛正臣×撮影:岡本早百合

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