スキニー×フェミニン、アクティブに動けるエレガンスは現代女性の勝負服|Amazon Fashion Week TOKYO 2018SS

【高級ファッション報道】 平成二十九年十月十八日に東京・六本木にてプレタポルテ ブランド『T A E A S H I D A』がアマゾン ファッション ウィーク東京内にてが春夏の新作コレクションを発表した。


今季は複数のテーマからなる。

コレクションを通して、インタラクティブに固過ぎず柔らか過ぎず、フェミニン×アクティブを意識。一見、視覚的には分からないがデザイナの持つ匠の技が光る。カチッとしたルックでは、堅めの素材と柔らかい素材を上手く取り入れる事で、動き易さと着心地の良さを実現した。堅めの素材さえもストレッチ性を効かせるのは本ブランドの強み。


例えば、全て同じ生地に見えるルックは外に織物、内にプリント生地を用いた。外はとても堅い素材を使用しているが、ストレッチが入っている為にシルエットが出る。着心地は良い。一方、内は外に模したプリントを作成。ペンのシャツ地で物凄く軽く、柔らかい素材だ。柔と剛の双方をミックスする事で、固さと柔らかさが相まる。固過ぎず、柔らか過ぎずを表現した。



<ジェンダーレス>

 花柄でかっちりとしたスキニーなシルエットに、ちょっとフェミニンな要素が入っているルックを男の子っぽいモデルに着せ、対極的を表現。ショー後のインタビュで芦田多恵(甲辰)デザイナは、「凄く業とらしいのではなく、それが自然に見える様にしてます。」と、対極的な部分の表現に拘りを魅せた。特に印象的なのは各モデルに充てたルックについて。「割りとボーイッシュなモデルにフェミニンなものを着せて。フェミニンなモデルに、ちょっとボーイッシュなものを着せています。」と既存のイメージを払拭。パリコレ等でも用いられる世界トレンド「ジェンダーレス」だ。


「アクティブだけだと、機能性が高い、プラクティカルであると言う事だけがクローズアップされちゃうけど。」と、今季でアクティブに対する概念を変える。


後半のドレスに関し、「物凄くフェミニンなんですけれど、業とボーイッシュなモデルに着て貰って、ガンガン歩いて貰う。エレガントにしっとり歩くのではなく、イブニング(ドレス)を着てガンガン歩いて貰う様な感じ。」と、社交の場にもアクティブを取り入れる。


最後に多恵デザイナ(写真上左)は「エレガント過ぎる女性像ではなくて、凄くエアリなものを着てたとしても、凄くアクティブに行動できる強い女性。」と今季コレクションを総括。女性活躍が期待される日本。今後、女性がアクティブに動ける世に対応したコレクションを提供した。そもそも多恵デザイナ自身が働く女性の最前線。エレガント、フェミニンで且つアクティブな本ブランドで勝負されたい。


撮影記者:岡本早百合

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