共産は天皇制を絶対に廃止しない、中国へは辛辣否定|新リーフ『あなたの「?」におこたえします 日本共産党綱領の話』

【政治報道】 令和四年一月二十八日に共産・田村智子(乙巳)政策委員長は記者会見を行った。同党が新たに発行した対話リーフ『あなたの「?」におこたえします 日本共産党綱領の話』について説明を行った。


新リーフでは、以下五類型で同党の綱領を噛み砕いた。

  1. 安保条約・安保法制
  2. 平和なアジア・自衛隊
  3. 天皇の制度;与党になったら天皇制は廃止?そんな事は絶対にしません
  4. 共産主義・中国
  5. 改革の進め方・野党共闘・政権合意



<子どもでも分かり易い作り>

 一類では、日本の米軍を「殴り込み部隊」と辛辣。昭和五十七年、米キャスパー・ワインバーガー国防長官の上院歳出委の証言を引用。「沖縄の海兵隊は、日本の防衛に当てられていない。/しんぶん赤旗(平成二十二年四月十四日付け)」と。併せて、『日米新安保条約』の第十条に「一方が通告すれば、一年後に終了」と定めている点を伝える。


二類では、ASEANを手本とした平和外交を主張。「東アジア首脳会議」の重要性を強調する。併せて、同党は「今すぐ自衛隊をなくそう等と考えていません。」とし、万一で侵略を受けたら「自衛隊も含めて、あらゆる手段を用いて命を守ります。国民の生存、基本的人権、国の主権と独立を守るのは、政治の当然の責務だからです。」と綴った。


四類では、共産主義を「誰もが『自由な時間』をたっぷり持って自分の能力を『自由に全面的に発展』させる事ができる。その力で社会が自然と調和しながら更に豊かになる」と説明。同党が目指す未来社会とした。


中国に対しては厳しい。「『共産党』の名に値しない」と一刀両断。「社会主義と無縁の覇権主義」と断じる。ソ連や中国は「マルクス=レーニン主義」を掲げ、後者のウラジーミル・レーニン(庚午)は暴力革命を協力推進。ただの「マルクス主義(「資本論」主義)」であれば、『人新世の「資本論」/斎藤幸平』の様に穏やかな社会革命であるが、「マルクス=レーニン主義」となると異なる。

同党はレーニン主義と決別できるか、否か。


五類では、先の『衆院選』における野党共闘の成果を記した。五十九小選挙区にて勝利、共闘勢力の比例得票は二百四十六万票の増、共闘勢力の議席は四十二議席の増(平成二十九年比)。立憲・共産・社民・新選組を一政党と見做せば、共闘は成功したと言えるデータである。


同党の閣外協力についても、志位和夫(甲午)委員長の言葉を記した。

大臣のポストが欲しくて共闘している訳ではない。政治が変われば良い



会見にて智子政策委員長は、「安心頂ける綱領を持っている訳ですから、多くの国民の民様へ知って頂ける様な、対話のきっかけになる様な宣伝物を作っていこうではないか、という事は選挙総括の時に確認している方針でした。」と新リーフ発行の経緯を説明した。


画像:あなたの「?」におこたえします 日本共産党綱領の話/日本共産党

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