令和四年からの都「チルドレンファースト」策と「若手活用」策

【政治・教育報道】 東京都(知事:小池百合子)は、令和四年二月四日に『「未来の東京」戦略(全百三十六頁)』及び「シン・トセイ2(全百二十頁)」の本年度版を公表した。


前者では「チルドレンファースト(CF)」として、子ども目線からの政策を十五頁割いた。後者では「組織・人材マネジ変革」として、若手とベテランの相乗効果を図る為の策を四頁割いた。



<子供政策連携室や都こどもHP>

 前者のCFでは「子供政策連携室」を四月に新設する。“供”は漢字表記。以下が新連携室の三機能。

  1. 企画立案;都『こども基本条例』を所管。国内外の先進事例調査等を基に、都政の政策全般を子供目線で捉え直し、子ども政策を企画立案する
  2. 総合調整;子どもに係る複合的課題への対応等、課題に応じて関係局との連携体制を構築する
  3. 先進的なプロジェクト推進;民間やNPO、大学等と連携。福祉や教育の枠組みに囚われない幅広い視点で事業を立案・実践する


都は子どもの参加・対話を通じて政策の質を高めたい。子ども目線に立った“まちづくり”として「都立公園」の遊具等の整備・改修時と「海上公園」の施設整備・イベント実施時に、子どもの意見を聴取する。


他にも、コロナ禍における学校行事の中止等を踏まえ、全公立・私立学校の児童生徒を対象とした「子供を笑顔にするプロジェクト(仮)」の展開や都内の小中高にて出前授業「租税教室」の実施、都の仕事とお金の使い道を解説した「こども向け予算書」の作成等と多岐に亘る。


主権者・子どもと都政を繋ぐ為に「東京都こどもホームページ」も作る。こちらの“こども”は平仮名表記。幅広く子どもの意見を募集したり、「こども相談チャットボット」を開設し、子どもシンポ等も開催していく。三ヶ年計画。


また、子どもの自殺・虐待・不登校が増えている事から、切れ目のない支援を重層的に展開していきたい。併せて、子育て世代へ寄り添い、「妊娠・出産・子育てを全力で応援する」と謳った。三ヶ年計画。



庁内の冷静な現状分析

 後者では、今から二十年後の都庁の姿(目標)を以下とした。

  1. 若手を含め、年齢や職層に関係なく、それぞれの強みを発揮し、協力しながら新たな挑戦に踏み出す組織文化が定着している
  2. 誰もがフラットに意見を言い合える風通しの良い組織文化が醸成され、知識や課題解決方法の共有が行われている
  3. 仕事のやりがいや楽しさに溢れた「自慢(憧れ)の職場」になり、イノベーションを起こす人材が都庁に集まり続けている



以上を目標に設定したという事は、報道現在の都庁内は真逆。冷静に分析した点を評価したい。これはハイムも以前から感じていた事だが、百合子都政以降、都庁内は暗い。取材時の電話の応対レベルも極端に下がっており、都庁内の中堅がやたらと幅を利かせている(特に礼儀の躾がなってない)。都庁内のシニアは非常に好印象。


若者・若手の代弁を謳うハイムの存在を、未だに知らない都庁職員も相当に多い。


何にせよ、「目指す未来の都庁の姿等について、若手職員が議論し、戦略に反映」と謳っているので、大いに期待したい。「構造改革推進チーム」のリーダーである宮坂学(丁未)副知事が貢献している模様。元・ヤフー代取。画像内、画面左上。


ハイムはニュース性が薄い為に取材してないが、積極的に宮坂副知事がイベント関連のリリースを出してきている。こちらも改善を期待したい。


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