“文句”をマネジメントする

【人生コラム】 今の若い人は「アンガマネジメント」が得意だ。中堅・シニアは、まだまだ自身の怒りを堪える努力をし続けた方が良いだろう。若い人へ教えを請うと、そのコツが分かってくる。


怒りを管理できる若い人が、次に行うべきは「文句のマネジメント」だ。これはアンガマネジメントの副産物とも言える文句を統計的に処理をしていく事を指し示す。


文句は心の声から出てくる。一度、文句が出てくると“怒り”と同じで、心だけでなく頭(思考)を支配されてしまう。当然にパフォーマンスが落ちる。失敗を誘発し易いので、怒りと同様に文句も管理をしたい所。



<自身の文句のシェアは何㌫?>

 先ず、知るべきは二十四時間の自己の円グラフの中で“文句”のシェアが何㌫かを平均する。一週間から統計を取ってみると良いだろう。細かい数値よりもシェアを知る事が肝要。そのシェアの分だけ、人生で損をする事になる。


手っ取り早いのは、文句が生まれ出る度にノート等に記しておく事だ。日時と内容を簡潔に記す。

〇月〇日 ●時 「納得がいかなかった」こうでこうで、こうだったから。等


一週間、統計を取っていると、自身が如何様な事で文句が生まれ易いかを可視化できる。文句の結論のパターンも見えてくる。「納得がいかない」「許せない」「モヤモヤする」等。これは自身という個体のパターン(習性)と認識する。



恐れるべき「のに」

 また文句は怒りよりも持続し易い点にも気が付くだろう。一度、文句が生まれてしまうと、数秒で終わる事は少なく、思っている以上に長く引きずる。パフォーマンスが下がる大きな理由だ。アンガマネジメントができるならば、尚更と知っておく。


のに」が付いたら、愚痴が出る。


アンガマネジメントと同じ様に、ゼロ怒りを目指してはならない。ゼロ怒りやゼロ文句は不健全であり、不健康にも結び付きかねない。あくまでも、文句のシェアを下げる対策を練る。この文句は大方「負のワード」なので、そのシェアが大きい分だけ「負の人間」へ誘う。


その結果、周囲から見ても負の人間と判断され、忌避される。人生がうまくいかない大きな理由だ。やはり誰でも「正の人間」が良い。



負債→資産

 その為に心の中の「負のワード」は避けたい。文句への対策を練り、実行する事で負→正への流れをつくる。容易ではない。貸借対照表で負債を資産に変える程の努力を擁する。その努力の果実は正に資産「正の人間」と成る。人生がうまくいき始める。


詰まり、人生がうまくいっていない人は、一つ、怒りに身を委ねている。二つ、文句が多いもの。


文句をクレームと捉え、企業努力していく。そのクレームは単なる問題対処となるだけでなく、企業信用(自身の信用)にも繋がる。基本的に人生は資産を殖やしていく事。信用を構築して、信頼関係を多く築き、負債をどんどん資産へ変えていく。怒りや文句等の負債は毎日、生まれていくから処理・変換は絶対。


怒りのマネジメントができたならば、次は文句のマネジメントだ。

現在の文句のシェアを知ろう。


記事:金剛正臣

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