『信長の野望・大志』は三十日発売、初の二.五次元舞台化も

【ビジネス報道】 平成二十九年十一月二十四日に東京・大崎にて、コーエーテクモHD(3635.T1)の完全子会社であるコーエーテクモゲームス(代取:襟川陽一、鯉沼久史)がシリーズ十五作目となる『信長の野望・大志』の完成発表会を行った。


本ゲームのコンセプトは“すべての戦国好きに捧げる、最高の戦国体験”。シリーズ最高の戦略性や最高の駆引き、最高のボリューム、最高の歴史ドラマをユーザに届ける。併せて二.五次元舞台『信長の野望・大志 ー春の陣ー ~ 天下布武~金泥の首編』を三十年五月に公演する事も発表した。



<志システムとAI>

 鯉沼代取(写真上)は「信長の野望シリーズは当社を代表する作品の一つ。作品毎にゲームシステムを一新し、これまでなかった新要素を加えて様々な挑戦を行ってきたタイトルとなります。今作用に創られた新しいAI技術を用い、強化する事で従来にない楽しみを加えております。」と挨拶した。


 「信長の野望」はゼネラル プローデューサのシブサワ・コウの手により昭和五十三年に一作目が世に出た。「三十四年も創り続けるとは予想だにしなかったので。ファンの皆様の叱咤激励、応援のお陰で。」とシブサワ プロデューサ(写真下)は感謝の意を示した。


ポイントは本作で初導入となる「志システム」。同システムはゲーム上全ての武将が搭載している。「志」は武将の考え方そのものを示す。「志」の違いでコマンドや勢力運営方針、得意な戦術が大きく変化する。各武将の行動にリアリズムを与え、「考える面白さ」を深く追求した。更にAIを導入して各武将がもつ「志」に応じた未来像や価値感を反映。「志」を遂げる為の戦略を踏まえ、状況を判断してゆく。


また二千人以上登場する各武将の生涯にフィーチャした細かなイベントも楽しめる。本ゲームは三十日にウィンドウズ、プレイステイション4とニンテンドースイッチ版を発売。iOS版は十二月下旬、アンドロイド版は三十年に発売予定。ウィンドウズ版にのみ、データをDLしてスマホで遊べる「クロスセーブ機能」を搭載した。エンディング テーマにはMISIAの「運命loop feat. Marcus Miller」を採用した。



夢につき彦麻呂はかく語りき

 後半では、舞台『信長の野望・大志』でお市役の歌手・田中れいな(己巳)と今井宗久役の俳優・グルメレポータの彦摩呂(丙午)が登壇して戦国トーク。本舞台は桶狭間の戦い後、浅井家の滅亡までに至る過程を織田信長と浅井長政の二つの視点で描く。れいなは「台本も貰っていないので、お市を勉強する事から始めようかな。」と。彦摩呂は「お箸を暫く置きまして、俳優業として今井宗久に厚みを付けて演じていきたい。」と役作りの準備に掛かる。


ゲーム内には彦摩呂に酷似した今井宗久が登場する予定も。彦摩呂は発表会で自身の大志を「夢」と掲げた。囲み取材で若者への夢のアドバイスを問われ、「何でも良いんです。夢は角度を変えると欲なんです。欲はエネルギ。欲を満たす為に人って頑張れる。僕も夢を忘れない様にしていきたい。」と、夢を抱く重要性を塾の講師の如く語った。


本舞台は平成三十年五月十六日から二十七日まで。CBGKシブゲキ!!にて公演予定。報道現在で信長役及び長政役は未発表。十二月はミュージカルが行われる。


撮影記事:岡本早百合

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