桑原弘樹が語った肉体回復と精神の「メンタル ヴィゴラス状態」

【スポーツ考察】 平成二十九年十二月十二日に江崎グリコ(代取:江崎勝久)が発表した研究とトークセッション(既報)では肉体管理に関する興味深い情報が詰まっていた。


既に報じた通り、恒常的に睡眠不足(六時間未満)は肉体と精神の健康に悪い影響を与える。これが「睡眠負債」。加齢を加速させる原因となる。何故ならば睡眠が成長ホルモンを分泌させるので、睡眠が少ないと肉体を回復させる時間が減るからだ。そこで研究では「アミノ酸等含有サプリメント」の定期摂取により睡眠が改善され、疲労及びストレスが軽減される可能性が示唆された。期間は休止も含めて二十八週。特にオルチニンの摂取は興味深い。オルチニンはアミノ酸の一種で有害なアンモニアを体外に排出させる為に欠かせない。しじみ等に多く含まれている。



<持続的成長の要か>

 同社の商品アドバイザの桑原弘樹は、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部のアドバイザでもあり、塾を主宰している。写真(右)の通りにパワー系の肉体で、阪神タイガースの糸井嘉男 選手は桑原アドバイザを先生と呼んでいた。二人の話しの中では「競技特性」に触れた。例えばゴルフは運動強度が低いものの、運動時間が長い為に“何時、疲れ始めた、疲れたのか”が分からないという。アドバイザは疲れる前に回復系アミノ酸の摂取を勧めていた。


そして薬事法にも配慮しながら、肉体のグルタミンの充満度を説いた。「免疫力があろうが、なかろうが、グルタミンを高めておく。」と糸井選手やスポーツ記者達に熱弁を奮う。肉体強化には欠かせないアミノ酸だ。また「量は決められない。自分がルール。」とプロテイン等も含む各種の摂取に関し、薬の様に正しい用法・用量が無い点を強調。各々のコンディション等に鑑みながら、量を調整していく事を勧めていた。


最後に脳内の「メンタル ヴィゴラス状態」についても触れた。アスリート選手でいう所の所謂「ゾーン」に入った状態で、思考法に近く、自己実現(課題達成)の度合いが極限まで高まる事を指す。ビジネスマンにも重要な状態だ。アドバイザはアスリートのゾーンを「超一流でしか味わえない脳内環境。」と目を輝かせていた。


まとめると今回に挙がったアミノ酸はオルチニンとグルタミン。睡眠と併せて、若さやパワーの源が秘められている可能性がある。回復系のアミノ酸が日々の生活に重要であり、量は時々の自身で変える。そして脳内をゾーンに持っていける様な環境づくりが高いパフォーマンスを発揮する為に大事となる。肉体増強を意識するだけでなく、回復を意識する。精神をアスリートの様にストイックに鍛え上げいく事で高いパフォーマンスを連打できるのであろう。


撮影記事:金剛正臣

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