【経済考察】 平成バブルの崩壊以降、「しらけ世代」と「バブル世代」の両世代が日本経済の中核を担い、三十年。
経済学者の「多摩大」真壁昭夫(癸巳)教授は、「国際決済銀行が発表する『実質実効為替レート』は円の総合的な実力を示すものですが、これが約五十年振りの低水準になっています。詰まり、日本円は七十年代前半と同じ位の実力しかないという事です。」と令和四年四月二十五日の記事『「円安」が止まらない日本…「一㌦=百五十円」の大暴落で起こる恐ろしい現実/週刊現代』で警鐘を鳴らしました。
両世代が中核であった三十年間、日本のGDPは碌に伸びず平行。実質賃金は下がり続け、挙句に五十年振りの円安。現場は中堅が核です。指示者がシニアであっても、誤っている場合やベター案がある場合には上司を諭すのも重大な仕事です。
<負債の返済者は氷河期・プレッシャ・ゆとり・脱ゆとり>
この両世代は、先輩である「焼け跡世代」と「団塊世代」による平成バブル分を使い切ってしまいました。消費税を十㌫まで増税しなければならないのは、「しらけ・バブル世代」の生産性が低過ぎた為ですが、今回の極度な円安進行により、生産性が低過ぎるのではなく、生産性がマイナスである事が証明されてしまいました。
居るだけで負債、と言わざるを得ません。
先進国の価値が上がり続けるのに、日本の価値が下がり続ける極端な円安は、総貧困化です。最も両マイナス世代の負債を返済しなければならないのは、「氷河期世代」「プレッシャ世代」「ゆとり世代」「脱ゆとり」の四世代・三千六百万人です(四月一日時点、総務省)。
それ以降の世代は、安倍内閣により『世代会計』の改善が見込まれ、やや負担は軽減されています。但し、現時点の話です。
止まらないメタボ
これからの十年・二十年で両マイナス世代は、シニアに突入します。これが最も若者・若手三世代が経済的に警戒するものです。両マイナス世代は日本の所得・資産を減らし続け、「年金」「医療費」が嵩(カサ)む世代へ突入します。それは若者・若手四世代の所得が減ろうが、両マイナス世代が死ぬまで養い続ける事を意味します。
年金は現シニアと絶対数に略同じ。シニアは三千六百二十二万人、中堅が三千四百二十二万人。シニアが六十五歳~、中堅が四十五歳~六十四歳。併(シカ)しながら上図の通り、「生活習慣病」等の万病の原因である「メタボ」の割合が若者・若手よりも圧倒的に多い。これは現シニアよりも医療費が掛かる可能性を示唆しています(医療費の高度化、怠慢の為)。両マイナス世代の医療費を負担するのは、十年後以降の現役世代です。
若者・若手にメタボは少ないでしょう。健康管理の意識が高い為です。併し、両マイナス世代はどうでしょう。女性は頑張っていますが、男性はまるで無頓着と言わざるを得ません。
<タバコよりもメタボ対策>
現シニアは現役時代にしっかりと稼いでいた為、その跳ね返りとしてメタボが多い事は理解できます。色々と無理をしたのでしょう。実際に経済をプラスにしました。両マイナス世代は如何でしょうか。タバコの規制に明け暮れ、肝心要のメタボに関しては、誤魔化していませんか。タバコは精々肺がんですが、メタボは医療費増の生活直撃です。
よって、国際通貨基金(IMF)は消費税を二十㌫に上げた方が良い事を伝えています。
現中堅である政治家や経営者達も、自身に都合が悪い事(自身達が頑張らなくてはいけない事)には一切触れてないのではないでしょうか。若者・若手四世代へツケを払わせる算段なのでしょう。但し、一部のシニア・中堅はロードバイク等で努力をしています。ウェストで観察すると、頑張っているのはシニアの方です。
しらけ・バブル世代化してないか
ハイムでは若者・若手が政治を学ぶ事、議会に入る事、そして経済圏を若者・若手と志あるシニアで形成する事を推奨しています。
これまでの理由で分かる通り、両マイナス世代にはできるだけ関与してはなりません。総理達等、若者・若手に言及し、実際に利益を与える方は除きます。彼らは本当に特別な存在です。それ以外の両マイナス世代は「若者・若手の搾取しか考えていない」と現実データから見做すべきでしょう。既に一部の「氷河期世代・前期」も両マイナス世代の様に堕落し、嫌われ始めています。
令和時代には統計データを賢く用い、今までの当たり前から適宜、取捨選択していきます。本来は当然の事ですが、上の世代があまりにも感覚(好き嫌い)だったので、令和時代から自衛する必要があります。政府の世代会計がある様に、各世代毎の数的統計をハイムは採ってきました。
このまま行けば間違いなく消費税は倍の二十㌫になり、新たな税が設けられ(例;平成十二年から四十歳以上も「介護保険料」等)、現在の賃金の様に更に所得を搾取されながら、「焼け跡・団塊世代」を養い、その後は医療費を更に増大させていく「しらけ・バブル世代」を死ぬまで養い続けなければなりません。
これでは若者・若手の人生が、ただ上の世代を養い続ける為に生きるだけです。
逸早く“搾取者”を見定める
ユダヤ民族では、旧約聖書よりも口伝律法「タルムード」が大事と言います。その中に以下の教えがあります。
ヤギには前から近付かない。馬には後から近付かない。愚か者にはどの角度からも近付かない事だ
若者・若手四世代がやるべき事は、尋常ではなく多いでしょう。やる事をやらずに現状を覆さなければ、未来のしらけ・バブル世代により自身達が最もダメージを受けます(生涯に亘って搾取され続けます)。私達は、彼らの怠惰の為に生きているのはありません。
「獨協大」経済学部・森永卓郎(丁酉)教授は、十五年前の平成十九年「緊急版 年収百二十万円時代/あ・うん」にて警鐘を鳴らしています。その金額に落ちるまで搾取し続けるのでしょうか。そして、しそうでしょうか。若者・若手でジャッヂしましょう。
愚かな両マイナス世代には近寄らず、一刻も早く離れ、若者・若手と志ある(利益を与えてくれる)中堅・シニアと組み、経済圏をネット上から形成し、政治を動かす事です。十年・二十年前だから言える事なのです。日本史上、類を見ない空前絶後の若者・若手の危機なのです。今からでも間に合う算段はあります。
記事:京秦正法、文字修飾:FPhime
画像:Google、FPhime、【独自】コロナ禍で「メタボ診断増加率2倍」東京で10万人増?大規模追跡調査で傾向顕著に/読売テレビ、国民健康・栄養調査/厚生労働省、五本木クリニック
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