『日英 円滑化協定(≒日英同盟)』が大筋合意|日英首脳会談

【政治・軍事報道】 岸田総理(丁酉)は、令和四年五月五日に英・ロンドンにてボリス・ジョンソン(甲辰)首相と『日英会談』を行った。ジョンソン首相は“英国主義”の党首。今回の会談で「日英円滑化協定」が大枠合意に至った。六日にBS番組にて安倍晋三(甲午)元総理は、「かなり同盟に近い関係なった。」と評価した。


会見にて岸田総理は、エリザベス二世(丙寅)女王陛下の在位七十周年に祝意を表する旨を述べた。日英関係の一層の協力深化と対露制裁・鳥支援への尽力で両首脳は一致した。



二国間関係

  1. 自由で開かれたインド太平洋(FOIP);「欧州大西洋」と「インド太平洋」の安保は不可分。日英の緊密連携を改めて確認
  2. 日英円滑化協定;自衛隊と英国軍の共同運用・演習の円滑化を通じ、日英安保・防衛協力を更に深化させ、両国が世界の平和と安定に一層寄与する事に資するものであると確認。今後、早期署名に向けて作業を加速する事で一致
  3. 将来の戦闘機プログラム;日英の協力に関し、本年末までに合意で一致
  4. 経済安保」「エネ安保」;同志国間連携と国際機関協調が不可欠。二国間及びG7等を通じての連携強化で一致。洋上風力や水素等の様々な分野で日英企業間の協力が進んでいる事を歓迎
  5. 気候変動デジタル等;協力強化を確認。岸田総理から「新しい資本主義」について説明し、ジョンソン首相から理解を得た
  6. 英国のTPP加入;日英「包括的経済連携協定」や日英「産業政策対話」を通じ、引続き両国の貿易・投資促進に努めていく事で一致。岸田総理から英国の対日投資も歓迎したいと述べた
  7. 日本産食品への「放射性物質」輸入規制の早期撤廃;ジョンソン首相から六月末までに規制は撤廃されるだろうとの説明



国際情勢

  1. 露鳥戦争;国際秩序全体の根幹を揺るがす事態であるとの認識。岸田総理から、インドネシアやベトナム、タイ訪問等のアジア諸国へのアウトリーチに積極的に取組んでいる点を説明。両首脳は、アジア・アフリカ等への働き掛けが重要であると一致
  2. アジア情勢;「東・南シナ海」における力を背景とした一方的な現状変更の試みに加え、急速且つ不透明な形での軍事力の強化及び地域における軍事活動の活発化への強い懸念を共有。一方的な現状変更の試みや経済的威圧に対し、一致して毅然として対応していく事を確認。四日の弾道ミサイル発射を始めとする核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において引続きの連携を改めて確認



尚、岸田総理は、五日の会談前にギルドホールにて基調講演を行った(後日詳報)。


写真:総理大臣官邸

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