『世代間ギャップ調査』から考える(脱ゆとり~バブル世代)

【社会報道】 令和四年五月九日に「Job総研」を運営するライボ(代取:小谷匠)は、二十代~五十代の四百九十八人の社会人男女を対象に『二〇二二年 世代間ギャップ調査』を公表した。


同調査では、世代間ギャップの有無やギャップによる仕事上の不都合と理由、世代間の価値観理解度、理解への姿勢、最もギャップを感じる世代等について世代別調査したもの。四月調査。


同社は、対象を以下の四世代に分けた。「ゆとり世代」はZ世代でない模様。括弧内は報道府別、凡そ。

  1. Z世代;二十〜二十四歳(脱ゆとり世代)
  2. ミレニアル世代;二十五〜三十四歳(ゆとり世代)
  3. ロスジェネ世代;三十五〜四十九歳(プレッシャ世代、氷河期世代・後期)
  4. バブル世代;五十代、(氷河期世代・前期、バブル世代)


当然であるが、世代の両端である脱ゆとりとバブルが互いの年代が最も離れている(生まれ育った環境が最も異なる)為、ギャップを互いに最も感じている。




他世代を理解しようと努力

 プレッシャと氷河期(後)以外は、七割超が世代間ギャップを感じている。併(シカ)しながら両世代は、六割でややギャップ感が少ない。バブルは八割で最多。これは“柔軟性”や“頑固さ”にも連動しそうだ。ギャップ感が高い程、柔軟性が低く、頑固である可能性がある(世代文化の許容度)。


調査によれば、八割が互いの世代文化(考え方・捉え方)を理解しようとはしている。非常に良い傾向だ。以下はギャップを感じる事。「金銭感覚」は最下位の一割未満だった。


  1. 仕事に対する考え方(十割弱)
  2. 一般常識(二割強)
  3. コミュの取り方(二割)

=考察=

 令和の日本社会を牽引する核は若者・若手。氷河期(後)まで。中堅以上はサポート。直に、氷河期(後)も中堅に入ります。


日本社会の問題は少子高齢化。世代間コミュを密にし、少子高齢化問題を解決する必要があります。さもなくば、若者・若手以下が日本史上で最も苦しい人生を歩む事に陥るでしょう。


今回の統計はサンプル数が少ないものの、ある程度の示唆を与えます。対象の全世代が気にする「仕事に対する考え方」へ取組みます。先ずは、対象世代の中で最も社会的権力がある(筈の)バブルの意識改善でしょう。バブルは若者へ擦り寄り、搾取しようとせずに、急速で脱ゆとり以下の世代文化(仕事の考え方)を吸収しなければならないのです。


これは氷河期にも言える事ですが、IT関連の知識レベル及び仕事観で大いにギャップがありますので、逸早く埋めましょう。“社会性”が仕事の第一義であり、“金銭”は第二義以降と若者を見做すべきでしょう。



<陽気>陰気>

 緩衝材と成り得そうなのが、プレッシャと氷河期(後)。前者は金銭主義が多い様に見受けられるので、もしそうであるならば若者へ合わせ、改善しましょう。後者は社会性に乏しいので、少なくとも日本国家の事を考えられる(持論を展開できる)様になりましょう。若者は既に世界までを考えています。


気を付けるべきは“陰気”です。ゆとり・プレッシャ・バブルは陰気がち(性悪説)なので、日本人へは控えましょう。外国人へは大いに性悪説で良いでしょう(経済安保の防衛等)。性善説では外国へ盗られてばかりになってしまいます。最も若い脱ゆとりの「仕事に対する考え方」は“陽気”です。性善説の意思疎通が前提です。若者はプレッシャとバブルの性善説には警戒しましょう。アイドルの様に搾取されます。


但し、陽気がちの者は、業務面(知識・スキル等)において粗があるものなので、ある程度の補強をしましょう。併しながら、好景気は陽気で発生するので、陰気が勝ると不景気に陥ります。



詰まる所、少子高齢化は好景気によって大方が打開できます(若者・若手の所得増、税収増、高生産性、複数イノベ等)。要は、陽気の意思疎通を前衛とします。後衛が陰気。陰陽は一体であり、陰気は欠かせません。ですが、陽気が上回る必要があります。


特に後数年は、最も若い脱ゆとり世代の意思疎通を前衛の軸とします。陽気に満ちており、「労働資本(体力)」と「アイデア力(発想力)」と「大胆さ(リスクテイク)」が日本最大だからです。


若者・若手と中堅以上の多世代間の協力(ギャップ埋め)により、日本社会は好転できます。


記事:京秦正法

画像:㈱ライボ、FPhime

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