【政治報道】 令和四年七月十日に第二十六回『参院選』が投開票された。平成二十八年以来で投票率が五割を上回った。「自民党(総裁:岸田文雄)」が大勝。
当選者の若者・若手(四十四歳未満)率は六.二㌫。「選挙区」で四名、「比例区」で七名の計十一名。略中堅が当選した。
「維新の会(代表:松井一郎、馬場伸幸)」の首都圏進出を神奈川以外で阻み、小池百合子(壬辰)都知事の総理の芽復活は摘まれ、「参政党(代表:松田学、赤尾由美)」が十番目の国政政党へ格上げした。
これは、ハイマ筆頭の若者・若手の勝利と言える。このトレンドは来る『衆院選』へ影響を及ぼす。
『参院選』の分析の重点は「比例票」。各「選挙区」と比べ、トレンドを把握する事ができる。このトレンドが次の『衆院選』に影響するので、『参院選』は実質的な「政権選択選挙」となる。
<無党派と比例票>
先ずは国政選挙を左右する「無党派」の投票行動を確認する。この国では、「無党派」こそが実質的な最強の主権者群。七月十一日の時事通信のデータによれば、上図の通り。下記の数値は比例票。
- 自民党:一千八百三十万票=A
- 維新の会:七百八十万票=B
- 立憲党(代表:泉健太):六百八十万票=B
- その他(参政党等):二百四十万票=C
- 国民党(代表:玉木雄一郎):三百二十万票=C
- 共産党(委員長:志位和夫):三百六十万票=C
- 新選組(代表:山本太郎):二百三十万票=C
- 公明党(代表:山口那津男):六百二十万票=B
- 社民党(党首:福島瑞穂):百三十万票=D
- NHK党(党首:立花孝志):同上=D
令和三年『衆院選』と比べて「その他(参政党等)」が激増。「自民党」「国民党」「新選組」「社民党」「NHK党」は微増。「立憲党」の落ち込みが酷く、「維新の会」「公明党」「共産党」が微減。
上図の全獲得議席数の増加数と「無党派」の増減率を比較すると、大まかな支持者(党員)の増減が分かる。以下が議席増・「無党派」増。支持者も増え、「無党派」も増えた。最良のパターン。来る『衆院選』で拡大する可能性が高い政党。
- 岸田自民
- 山本新選組
- 立花NHK党
- その他(神谷参政党等)
以下が議席増・「無党派」減。支持者は増えたが、「無党派」が減った。
- 松井維新の会
以下が議席減・「無党派」増。支持者が減って、「無党派」が増えた。
- 玉木国民党
以下が議席減・「無党派」減。支持者も「無党派」も減った。最悪のパターン。来る『衆院選』で縮小する可能性が高い政党。
- 泉立憲党
- 山口公明党
- 志位共産党
各党分析
自民党=Aランク
現状で問題無し。比例票は一千八百三十万票で、得票率が三十四.四㌫。前回の令和元年『参院選』から五十五万票も増やし、得票率は一㌫落とした。これは投票率の向上の為。誤差の範囲と言えるだろう。
来る『衆院選』にて候補者の若者・若手率を上げれば、更に盤石になるものと思われる。党内で謀反が起きたとしても、「無党派」のトレンドには抗えない。万一、若者・若手を軽んじれば、露骨にサイレント マジョリティが野党へ投票するだろう。
公明党=Bランク
改選の十四議席に届かなかった。これは同党にとって致命的。無敗伝説が終わっている。比例票は六百二十万票で十一.七㌫。前回から三十五万票も減り、得票率は一.四㌫落とした。
山口代表(壬辰)が、「創価学会」池田大作(戊辰)名誉会長とは異なる事を学会婦人部が気付き始めた。これは蟻の一穴となり得る程の脅威。その本質的な脅威に同党は未だ気が付いてない。自滅の既定路線に入っており、減少率で計算すると、次回に六百万票を割る。
特に、重大公約「中国人への参政権付与」に気が付いた学会婦人部がいそうだ。まだまだ学会でも知られていない公約なので、日を追って離反者が続出するのは時間の問題。
立憲党=Bランク
比例票は六百八十万票で十二.八㌫。第一野党から陥落。前回から百十万票も減らし、得票率は三.〇㌫落とした。惨敗である。目標は一千三百万票だった。達成率は五十二.三㌫。
泉代表(甲寅)の体制となって初の国政選挙。首都圏を筆頭に若者・若手の候補者数を減らし、若者・若手の候補者のSNSでは、街頭演説の日程を非公開にした。これは驚きでしかない。同党が強くなった理由は、若者・若手とSNSである。それを全否定した。
今回、泉代表がデータアナリティクスにまるで疎い事が露呈。然(シカ)も引責辞任を否定。百万票も減った危機感を理解してない(投開票日でも獲得議席数から推定は可)。来る『衆院選』では更に票数を減らす見込み。東京選挙区の得票数から視ても、まるで希望が無い政党だ。
維新の会=Bランク
まるで「選挙区」で勝てない。神奈川は“お零れ”の様なもので、首都圏は知性高き主権者が進出を食い止めた。比例票は七百八十万票で十四.八㌫。野党第一党に躍り出た。前回から二百九十万票も増やし、得票率を五㌫上げた。
刷新した若手執行部へのイメージは良いものの、肝心の「無党派」を減らした。特に知性高き若者・若手が、同党を新共産主義(新自由主義・グローバル主義)と見抜いた点は大きく。国家資本とも言える「日本公庫」等の民営化の公約=売国行為が広まれば、「無党派」減のトレンドが加速する。
何よりも若者・若手の候補者を立てるのは良いが、何分、演説に知性を感じれない点を理解してないのだろう。誰が何と言おうと、「橋下・竹中維新の会」である事を疑わないだろう。
共産党=Cランク
比例票は三百六十万票で六.八㌫。前回から八十七万票も減らし、得票率は二.二㌫落とした。立憲党に続く、比例票の落とし方であり、尋常ではない。若者・若手を積極的に立候補させているが、何分、礼儀作法に疑問がある。
それは候補者周辺の態度の悪さも相俟っている。同党の街頭演説では、シニアの有志達が各地で応援してくれており、記者にも優しく接するが、肝心の候補者とその周辺が有志達へ冷たい。見ていると居たたまれない。さっさと後を去る候補者を見つめるシニア有志の背中は、哀愁そのものだ。
国民党=Cランク
比例票は三百二十万票で六.〇㌫。前回から三十万票も減らし、得票率は一.〇㌫落とした。目標は五百万票だった。達成率は六十四.〇㌫。
これは間違いなく、百合子都知事との連携のせいだろう。本年二月の党大会から連携への危惧が支持者達から出ていた。ハイムでも幾度も警鐘を鳴らした。
子どもと若き女性の自殺を増やした百合子都知事と自殺防止の「孤独担当大臣」はマッチポンプにしか見えない。道義に悖(モト)る。支持者は正義の観点より、この点を見逃さなかった。結果、「ファーストの会(代表:荒木千陽)」は議席獲得へ程遠い得票数となった(東京選挙区)。
また、日本テレビは立憲党の議員による「関心は国民民主党がどうなるか。好き勝手にやった玉木代表が、どう責任を取るのか。」との言葉を報じた。玉木代表(己酉)は大いに反省されたい。若者・若手を軽んじるのは、いい加減止めた方が良い。
新選組=Cランク
議席を増やした新選組の会見は控えめだった。山本代表単体で成り立っている同党の比例票は、二百三十万票の四.六㌫。前回より四万票しか増えず、得票率は〇.二㌫落とした。肝心の山本代表個人の得票数(東京選挙区)も五十七万票で、初当選した平成二十五年『参院選』の六十七万票から十万票も減らした。
今回は他党が主張しない「自殺が増えた日本社会」への怒りを街頭演説で重ねて主張。その点が奏功し、議席増・「無党派」増となったものとみられる。併しながら、既に山本代表単体の限界は露呈しており、芸能人を投入して当選させたものの、拡大しない可能性を孕む。同じ新共産主義の「維新の会」創設者・橋下徹(己酉)元代表と投開票日にTV中継でやり合う場面もあった。
左翼に有り勝ちな「内ゲバ」に陥っており、暴露系YouTuber等に怯える事になる。
NHK党=Dランク
比例票は百三十万票で二.四㌫。前回から二十七万票も増やし、得票率は〇.四㌫上げた。立花代表(丁未)は、選挙最終日に「選挙と政治の分離」を主張した。これは経営学の「所有と経営の分離」からの派生。新たな概念だ。
新選組が既に実践しており、山本代表が当選して次点候補者へ議席を譲るソレだ。立花代表は次回に歌手・浜崎あゆみ(戊午)を狙っている点を伝え、歌手業としても売上高に貢献できる点を訴えた。選挙で著名な人物を立候補させ、議席は実務力が高い人物へ譲る。
日本主義の同党は、首都圏にて今回、最も若者・若手を擁立。被・選挙権の引下げを訴えながら、本件の裁判も行う筋金入り。支持者は着々と増えており、今回の様に若者・若手の候補者が増えれば増える程、SNSネイティブが知名度を向上させてくれる。
参政党=Cランク
国政初戦で国政政党へ成り上がった。比例票は百八十万票で三.三㌫。維新の会に次ぐ増加票数で、維新の会を脅かす政党。中堅・シニアへの支持を拡大させ、「bizlinTV」でも両世代のユーザが増えた。生粋の日本主義の政党で、新共産主義(ユダヤ資本)へ真っ向から真剣勝負をする報道現在で唯一の政党。
ポイントは、全選挙区へ擁立した点と候補者に若者・若手が多かった点。そして若者・若手への候補者への応援コメントが多かった点(bizlinTV)。SNS非ネイティブの中堅・シニアが拙い知識で頑張って、初回に二百万票ちかく得た。
具体的な政策を気にする「無党派」の若者・若手へ、知識の面でプレゼンできれば、来る『衆院選』で大躍進する可能性を秘めている。それは立憲党を抜き去る可能性とも言える。
社民党=Dランクは割愛。
第五十回『衆院選』予測
これは一つの見込みでしかない。
- 「自民党」が勝利
- 「公明党」が六百万票割れ、「参政党」次第でCランクへの陥落もあり得る
- 「立憲党」がCランクへ陥落
- 「維新の会」はBランク維持、ないしCランクへ失墜(新代表次第)
- 「共産党」はCランク下位へ
- 「国民党」は壊滅的ダメージか
- 「新選組」は微増
- 「NHK党」は初当選の東谷義和(ガーシー、辛亥)次第、「選挙と政治の分離」次第でCランクへ
- 「参政党」は全選挙区の擁立と若者・若手の支持獲得次第で、Bランク入り
もし、トレンド(比例票の増加数)を加味した上記が実現すると、来る『衆院選』後の野党勢力は一変…。一強多弱か、政権交代候補に「維新の会(一.二倍を獲得)」「参政党(五倍を獲得)」が浮上し得る。全ては投票率が低い若者・若手の「無党派」次第。日本国を真に変える力を有している。
- Aランク=自民党;二千万票級
- Bランク=公明党、(維新の会)、(参政党);一千万票級
- Cランク=(維新の会)、(参政党)、立憲党、新選組、NHK党、共産党;五百万票級
- Dランク=国民党、社民党;百万票級
尚、NHK党がBランク入り(十倍を獲得)の“ウルトラQ”も皆無と断じる事は、ガーシー当選よりできない。若者・若手の圧倒的多数が選挙に興味が無い「無党派」だからだ。立花代表は政権を奪取する事を宣言済み。これは若者・若手の争奪戦だ。
次回の国政選挙から『新共産主義vs日本主義』の戦いが本格的に始まる。
撮影記事:金剛正臣
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