佐野市がクリケットの中心に、元プロ野球選手の木村昇吾が年報十億円を狙う

【スポーツ報道】 平成三十年二月十九日に東京・神宮前にて、佐野市(市長:岡部正英)は『クリケットタウン始動』発表記者会見を開いた。クリケットの世界TV視聴数はサッカーに次ぐ二位の十五億人から二十億人程度。競技人口はバスケ、サッカーに次いで三位の一億人程度。日本では類似の野球がメジャーな為、知名度が低い。


日本クリケット協会(会長:山田誠)が東京からみて栃木の玄関に当たる佐野市を選定し、本部事務局を置いた。日本においてのクリケットの中心地は佐野市となる。同協会の本年からの五ヶ年戦略では、競技人口を三.五千人から五千人の目標に設定。東京五輪後に「クリケットのまち」を五ヶ所としたい。それまでは佐野市が日本のクリケットを牽引する。


このタイミングで横浜、広島、西武に所属した元・プロ野球の木村昇吾(庚申)選手がクリケットに昨年末に転向。三十年近く培ってきた内野や外野の技術はクリケット関係者の「世界クラス」のお墨付き。佐野市で行われる三月十七日のインド戦及び十八日の南アジア戦で、日本代表に加わる。既に日本代表の選手に指導をしている立場だ。


この国際試合は佐野市が仕掛けるプロジェクトの第一弾「華麗(カレー)なる佐野クリケット イベント フェスティバル」内で実施。クリケット体験やご当地グルメとして各国のカレーを出展する。会場の佐野市運動公園は東京から一時間程度の北関東自動車道「佐野田沼IC」から直ぐ。



<野球より稼げるクリケット>

 英国で発祥したクリケットは、一チーム十一名の二チームでの対戦。打者は三本の柱「ウィケット」の前に立ち、投手の投げた球を打ち返す。後ろの柱に当たったら一回でアウト。打つ際は三百六十度、どこに打っても良い。打ったら、およそ長辺が二十㍍ある長方形の「ピッチ」の反対側に走り(ラン)、一得点。往復で二得点となる。攻撃は一番から十一番がアウトになるまで行う。アウトの種類は複数。世界戦の基準では三百球限定の一イニング制。また試合中にはティータイムがある。


木村選手はクリケットを「野球にとって代わるもの。」と表現。球界での問題の一つであるセカンド キャリアの一つにクリケットを掲げる。バットの重さが違う点や今までは避けていた身体に当たるボールも打つ点等を野球との違いとした。そして最も語気が強かった部分は報酬。野球の有名チームとクリケットの世界チームの選手の報酬額を挙げて、何倍も大きい点を強調した。しかも野球で培った身体能力と技術が応用でき、世界レベルに直ぐなれるとあれば、「海外に武者修行していけたら。」となるだろう。


クリケットのキーパ以外の守備は素手だが、高校時代にノックを素手で受けていた木村選手の顔からは自信が漲っていた。日本人選手の海外進出は未だ一人もいない。木村選手が開拓者となるか。尚、先月末には西の拠点として福岡の貝塚市(市長:藤原龍男)と「クリケットのまち」の協定を締結した。


撮影記事:金剛正臣

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