天皇陛下が、若い世代中心の“青年部”の活動を「とても意義深い。」と

【日本報道】 天皇皇后両陛下は、皇紀二六八二(令和四)年九月十二日に東京・紀尾井町にて開催された『日本遺族会 創立七十五周年記念式典』へ御臨席なされた。本式典への御臨席は初。


天皇陛下(庚子)は、お言葉をお述べになられた。


「日本遺族会が創立七十五周年を迎えるに当たり、全国の戦没者遺族代表の皆さんと共に、この記念式典に臨む事に感慨を覚えます。先の大戦において、国の為に尽くし、戦火により、或いは病により亡くなられた多くの戦没者の事を思うと、深く心が痛みます。


また、掛け替えの無い家族を失った戦没者遺族の皆さんの、長年に亘る御苦労も如何許りであったかと思います。遺族会の皆さんが、悲しみや幾多の困難を乗り越えて、恒久平和を希求し、活動を続けられている事に、心から敬意を表します


私自身は、戦争を体験しておりませんが、子どもの頃から折に触れ、両親を始めとする方々から戦争についての話を聴いてきました。先の戦争の記憶が薄れようとしている今日、戦争により深い悲しみを経験された方々の、平和な世界の実現への強い願いが、戦争を知らない世代に広く伝えられていく事が大切であると考えます。


日本遺族会では、若い世代を中心に組織された青年部が、次代の「平和の語り部」として、戦争の悲惨さ、平和の尊さを、将来世代へ語り継ぐ活動を行っていると聞いています。世界では今も争いが絶えず、武力によって多くの尊い命が失われている中にあって、この様な活動はとても意義深いものと言えます


日本遺族会が、これからも遺族の方々の支えとなって、遺族の皆さんの福祉の一層の充実に寄与すると共に、戦争の無い平和な世界の実現に向けた取組みが更に広がる事を願い、式典に寄せる言葉と致します。」


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