【社会報道】 皇太子殿下(庚子)は、平成三十年二月二十三日にお誕生日を迎えられ、先立って二十一日に東宮御所で記者会見に臨まれた。新天皇の即位日が来年五月一日に決定してから初めての記者会見。
記者からの質問は即位に関して率直な受け止めから伺った。「陛下のお考えを真摯に重く受け止めております。改めて両陛下の、これ迄の歩みに思いを致すと共に、深い感慨と敬意の念を覚えております。」と答えられた。両陛下の御公務への御姿勢やお心構え等を心に刻み、殿下は自己研鑽に励みながら今後の務めに取組まれる。
また昨年は各天皇の御事蹟を伺う機会もあった。平安時代・三條天皇(丙子)、鎌倉時代・伏見天皇(乙丑)と安土桃山‐江戸時代・後陽成天皇(辛未)が崩御から節目となる年で式年祭が行われ、室町時代・後奈良天皇(丁巳)等の直筆の文書「宸翰」も醍醐寺で拝見され、過去の天皇を振返られた。
次代の象徴天皇としての抱負も伺った。殿下は「国民と苦楽を共にしながら、国民の幸せを願い、象徴とはどうあるべきか、その望ましい在り方を求め続けるという事が大切であると思います。」と述べられた。普段の活動で多くの人々と接する機会の重要性を伝え、新天皇への思いを馳せられた。
新しい時代の天皇と皇后の在り方については、「両陛下も大事にされてきた皇室の長く続いた伝統を継承しながら、現行憲法で規定されている象徴としての天皇の役割をしっかりと果たしていく事が大切だと考えています。」とされ、社会の変化に適応していく考えも示された。特に「時代に即した新しい公務」を挙げられ、皇太子妃殿下(癸卯)とお話合いながら、世界各国との相互理解を深めていかれる。
更に、一年を振返られ、十代と二十代の若い日本人がスポーツ等において世界で活躍している点を「頼もしさを感じます。」と述べられた。
画像引用:宮内庁
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