安倍政権続投・新政権(新総裁)・政権交代の選択肢

【政治考察】 平成三十年三月七日に小泉純一郎(壬午)元首相は都内で記者会見を開き、野党共闘への政治的関与を行わない旨を伝えた。理由は政治家を引退しているので。次の首相に脱原発への政策推進を期待した。今回の発言により来年の『参院選』に小泉元首相が関わる事はないだろう。野党共闘への強力な推進力を失った。


前日の七日には野党共闘の旗振り役である自由・小沢一郎(壬午)代表は記者会見で「野党が結束さえすれば。」と十九年の参院選の状況を再現したい。当時の民主党は自公に勝った。具体的な数字を上げて戦術も披露した。要は一人区。報道現在の参議院の定数は二百四十二議席。内、半数の百二十一議席が来年に改選となる。任期は六年で三年毎の改選だ。


その百二十一議席の内、小沢代表は「事実上の八十(議席)。」と目標を定めている。参院選は一人だけが当選する定数二・改選一の一人区、複数人が当選する複数区と比例代表の三種類がある。実質的な小選挙区制の一人区において、小沢代表は三十二議席中、三十議席を野党で獲りたい。


現状では自公が大勝してきた為に一人区に野党自体が少ない。なので『衆院選』よりも選挙協力を行い易い状態とみている。本年で七十六歳を迎える小沢代表は、恐らく来年の参院選が政治家としての最期の勝負できる機会だ。来年の参院選で負けて、その次の衆院選で勝てる見込みは薄い。衆院選単体で勝てる見込みは昨年であった。民進・前原誠司(壬寅)前代表が力技でもっていったにも関わらず、希望・小池百合子(壬辰)前代表が瑣事に固執して壊した。


逆に参院選で勝てば、政権交代の見込みが出てくる。民進系三党が一致協力できるか、共産を巻き込めるか。そして小泉元首相が言った通り、自民が変わるのが先か。安倍政権は高プロとモリカケ問題及び自民と省庁内部の鬱積で下降トレンド。今月下旬には改憲草案を発表予定の党大会、九月には総裁選が待つ。安倍政権自体が変わるのか、それとも新総裁で自民が変わるのか。


選挙に行っている半数の国民は注視しなければならない。

判断した国民から順次、世論形成の為にネットから声を上げ、行動する。既に佐川問題で国税庁のデモ等に赴いたりしている国民もいる。擁護のタイミングを間違えれば、世論により倒閣に向ってしまう。内閣の生殺与奪権を国民はもっている。世論及び選挙で審判を下す。先ずは九月まで。


安倍政権続投か、自公での新政権(新総裁)か、野党による政権交代か。


撮影記事:金剛正臣

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