角川映画の代表三作でシネマコンサート、ルパン三世楽曲を手掛けた大野雄二を筆頭に生オケ

【社会報道】 KAOKAWA(9468.T1)は、平成三十年三月六日に東京・飯田橋にて『角川映画シネマ・コンサート』の制作発表会見を行った。会見には井上伸一郎(乙亥)代取、音楽家ジャズピアニスト・大野雄二(辛巳)、歌手・松崎しげる(己丑)とロックシンガ・ダイアモンド✡ユカイ(壬寅)の計四名が登壇した。


第一弾となる今回は、角川映画の第一作にしてミステリ映画の金字塔となった横溝正史原作の「犬神家の一族(昭五十一)」と森村誠一原作の「人間の証明(昭五十二)」「野性の証明(昭五十三)」の映画音楽にフォーカス。三作品の劇伴を手掛けた大野(写真上)はアニメ「ルパン三世」のテーマ等を生み出した音楽界の巨匠だ。大野は本公演の為に編成する総勢五十人に及ぶ特別オーケストラバンド「大野雄二と“SUKE‐KIYO”オーケストラ」を率い、各作品のハイライト映像をバックに自ら演奏する。三作品の名場面を生演奏で観る贅沢なコンサートとなっている。


「野性の証明」のED曲である「戦士の休息/日本コロンビア」をゲストボーカルとして披露する松崎(写真上)は「角川映画というものは、僕にとって青春ど真ん中の存在。それにルパン世代の僕にとって大野さんは憧れの人です。一緒にステージに立てて凄く嬉しい。」と共演を喜び、「原曲を崩す気はないですが、どこかでシャウトできたら良いですね。音楽のルールを外さない程度に少し枠から外れてやってみようかな。」と挑戦の姿勢をみせた。「人間の証明のテーマ」を歌唱するユカイは同映画について「自分が高校一年生の時。元々マザコンなので母の物語には弱いんです。自分が憧れた先輩達とステージに立てるのは、本当に光栄です。」とコメントした。


松崎と共演経験がある大野は、ユカイとは初共演。大野は「それがミソ。松崎さんは、ある種こうやってくれるだろうというのがある。ユカイさんは兎に角やってみたかった。なんか面白くなりそうだなと。」と前置きして「ステージというのは、立ってしまうと年齢は関係ないんですよ。僕も作曲をやっていますけど、大元はプレイヤです。プレイヤの血が流れる作曲家でありたいと思っている。その場で、どうなるか分からないという事を愉しんでやって頂きたい。」と、二人との創り上げる瞬間に生まれるものを重要視して期待を寄せた。


そして十二日に五十六歳の誕生日を迎えるユカイ(写真上)を祝福すべく、犬神家の一族に登場するスケキヨの足を模したバースデーケーキが登場。ユカイは「ちょっと怖いですね…。食べると呪いが罹るとか、殺されたりとかしないですよね。」と不安げだったが、松崎にケーキを食べさせて貰うと笑みを零した。ユカイは「年をとるって、悪い事じゃないんですね。」と喜んだ。


人生百年時代と云われる昨今。七十六歳の大野を筆頭に六十八歳の松崎、五十五歳のユカイが事を起す。本コンサートは四月十三と十四日に東京国際フォーラムにて開催する。


撮影記事:岡本早百合

0コメント

  • 1000 / 1000