内閣不支持率がNNNで過半に、世論は石破茂を推すか

【政治報道】 平成三十年三月十七日と十八日に共同通信が実施した「全国緊急電話世論調査」によると、九月の自民党総裁選に関して次期総裁に相応しい人を選ぶ問いで、石破茂(丁酉)元・幹事長が二十五.四㌫、小泉進次郎(辛酉)筆頭副幹事長が二十三.七㌫となった。安倍晋三(甲午)首相は二十一.七㌫で三位。但し、自民党支持者では安倍首相が首位。内閣支持率は三十八.七㌫。


同時期に実施したNNNの「世論調査」でも石破元・幹事長が二十四㌫で首位。続いて小泉副幹事長が二十一.二㌫、安倍首相は十四.一㌫で三位。その他の候補予定者は十㌫を切っている。内閣支持率に至っては「支持しない」が大幅に増え、五十三㌫を記録。「支持する」は三十.三㌫となった。第二次安倍政権発足後に最低の水準となっており、政権寄りの報道機関としての数字も厳しい。


同時期実施の毎日新聞と朝日新聞の方は、内閣を「支持する」が三十㌫台前半。NHK、読売新聞と産経・フジは「支持する」が四十㌫台後半。NNNの不支持率は報道各社の中で、唯一、過半数となった。


次の日曜日には党大会が待つ。改憲草案をまとめる予定であったが、現況では控え目な改憲草案となりかねない。総裁選までは半年あるが、その間に安倍政権が回復できるどうかが、一つの焦点。朝鮮半島の情勢及び中露の軍事的脅威も相俟って、世論は防衛大臣も務めた石破元・幹事長に熱視線を送る。ただ石破元・幹事長の派閥「水月会」は報道現在で二十名。現実的に考えれば総裁選で勝ち上がる事は難儀であるが、総裁候補として次点の小泉副幹事長が石破元・幹事長を後押しすれば、風が吹く可能性がある。


画像引用:毎日新聞世論調査

撮影:金剛正臣

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