天皇陛下が老人クラブへ「経験と知恵を若い世代に伝えつつ。」と

【日本報道】 天皇皇后両陛下は、皇紀二千六百八十二(令和四)年十一月五日に東京・両国「国技館」にて開催された『全国老人クラブ連合会 創立六十周年記念 全国老人クラブ大会』へ御臨席なされた。


天皇陛下は、お言葉をお述べになられた。


「全国老人クラブ連合会の創立六十周年記念全国大会に、皆さんと共に出席できる事を嬉しく思います。老人クラブは戦後の厳しい状況の中、高齢者自身が作り上げたものであり、各地の老人クラブが健康・友愛・奉仕を柱とした様々な活動に取組み、それぞれの地域に明るい長寿社会を築く事に寄与してきました。


関係者の六十年に亘る弛みない努力により、老人クラブが全国に普及し、各地に於いて高齢者がお互いに助け合いながら、健康の増進や相互の支え合い、住み良い地域づくりに貢献してきた事は大変意義深い事と思います。この度、表彰を受けられる皆さんを始め、多くの関係者の尽力に対し、深く敬意を表します。


高齢者の方々には、近年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、大変に御苦労が多かったものと思います。その様な中にあって、老人クラブの皆さんが創意や工夫を凝らし、子ども達や若い世代とも交流しながら、積極的に社会参加を進められている事を頼もしく思います。


今後とも、皆さんのこれまでの経験と知恵を若い世代に伝えつつ、老人クラブが、我が国における高齢者の社会参加や明るい地域づくりの為に、重要な役割を果たしていく事を期待しております。


これからも、皆さんが健康に充分留意されながら活躍される事を願い、大会に寄せる言葉と致します。」


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