【ファッション報道】 平成三十年三月十九日より東京コレクションの中核イベントである『アマゾン ファッション・ウィーク東京二〇一八秋冬』が開催している。既に会期の半分を終え、各ブランドのレポートが公式サイトで公開している。
十九日に公式サイトで発表した「ユマコシノ」は雪景色でアートに魅せた。蒼とも翠とも見えるアウタ等は綺麗で美しく、ゴージャスながらも可弱さを滲み出している。途中、ハットでルックを締め、ダスティな桃色のアウタも発表した。
ランウェイ ショウを行った『エックスエスエムエル』のデザイナは異色のジュン・マーディアン。米・BCGや上場している投資会社に勤めていた。新作は黄色から攻めた。中盤では黒やベージュ、赤のタータンチェック、青碧のチェックを採り入れた。
二十日のインドネシアのブランド群は新鮮だ。デザイナはアナンディア マリナ プトゥリとノヴィタ ユンス。前者はモノートン、後者は東南アジア的なカラーテイストで攻めた。イスラム教を信仰する「ムスリム ファッション」が特徴。全体的にゆとりあるルーズなデザインが現代的で、季節を重ねる毎に東京で発表する新作コレクションは洗練されていくイメージだ。こちらのアジア シリーズは経産省がバックアップしている。
「グローイング ペインズ」のデザイナはDJのユリア。シンガ、モデル、コラムニストと多才な顔をもつ。仏・パリのFWにも参加しており、その実力はシャネルやグッチ、H&Mでも起用される程。コレクションはクラブ寄りなポップなテイストもあるが、王道的なシルエットも披露。遊び心ある品性だ。
「ジェニー ファックス」のデザイナは台湾出身のシュエ・ジェンファン。仏・パリとベルギーで学び、東京を拠点に二十三年に立ち上げた。どこか抜け感あるルックはウェストがポイント。様々な崩しを盛り込みながらも、ウェストのポジションが安定的なので、一つの一貫性をコレクションがもっている。小さなSEXYが印象的だ。
「ミドラ」のデザイナは安藤大春。早稲田大出身で大手アパレルを経て二十六年に立上げ。一重にアウタのレベルが高い。昨今はリアルクローズに主眼が置かれているFWであるが、「ミドラ」のアウタは先鋭的だが保守的でSEXYだ。特にトレンドのトレンチに新たな気付きを与えた。
画像引用:Amazon Fashion Week TOKYO
記事:金剛正臣
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