経産省が『デザイナーズ』へ集中支援|若手デザイナー支援コンソーシアム設立記念

【高級ファッション報道】 経産省(大臣:世耕弘成)と日本貿易振興機構(ジェトロ、理事長:石毛博行)は、平成三十年三月二十三日に東京・青山にて『若手デザイナー支援コンソーシアム設立記念トークセッション』を開催した。副題は海外を目指す若手デザイナーに求められるもの。


去る二月に「ファッション政策懇談会」は政策提言を行っている。その提言の中でファッション ブランドを五つの区分に分けた。「ラグジュアリ」「デザイナーズ」「コンテンポラリ」「ミドル」「マス」。報道現在で「ラグジュアリ」の日本ブランドは無い。集中支援の対象はデザイナーズ。日本のデザイナーズは関税等により海外ではラグジュアリ級の価格となってしまう背景がある。


そしてデザイナーズをビジネス規模により三段階に分けた。売上高が数千万程度の「ステージ1」、数億円程度の「ステージ2」と十億円程度以上の「ステージ3」。既にステージ1は「繊維・ファッション産業海外市場獲得支援事業」や「TOKYO FASHION AWARD」等を実施している。今回の提言では支援先を、海外市場を獲得できる売上高数億円のデザイナーズと考える。


 世耕大臣(壬寅)は同イベントにメッセージを寄せた。「クールジャパンの一環として新たに世界で活躍を目指す日本のデザイナーへの支援を実施する為の『若手デザイナー支援コンソーシアム』を立ち上げる事を発表致します。」と経産省が力を入れている旨が分かる。経産省主催といえども大臣のメッセージは、そうそうある事では無い。メッセージは四分間にも及んだ。非常に力を入れている。


「ファッション産業の成長にはクリエイション、ものづくり、ビジネスの三つの要素が組合わさって初めてブランドになります。しかし、どの要素が課題なのか。デザイナーの皆さんの強みが、それぞれ異なる様に課題もまた、それぞれであります。その解決は従来からある画一的な公的支援では難しいという事も分かりました。」とし、官民一体でリソースを若手デザイナに渡し、グローバル ブランドに育てたい。


若手デザイナには機会である。本コンソーシアムには名立たるファッション界の重鎮が並ぶ。WWDジャパン編集長、三越伊勢丹HDの前・代取、伊・ファッション界の権威「イタリアン バイヤー協会」副会長と米・VOGUEファッション ニュースライタの四名によるトークセッションは後日に詳報。


撮影記事:金剛正臣

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