惑わせる最先端の着物デザイナ『JOTARO SAITO』に一千人

【高級ファッション報道】 平成三十年三月二十一日に東京・渋谷にて『JOTARO SAITO』の新作秋冬コレクションがアマゾンFW東京内で発表された。


同ブランドは昨年にGINZA SIXに店舗出店。デザイナの斉藤上太郎(己酉)が直接店頭に立つスタイルで着実にファンを増やす、日本の先進的な着物ブランドだ。ランウェイ当日は一千人のファンが訪れ、会場を埋め尽くした。



<女性的エロスの表現>

 今季のコレクション テーマは「MADOWASU(まどわす)」。新しく生み出された着物の姿は、今迄の古風さとは違う、新鮮な雰囲気を纏っていた。全四十三ルック。着物本来の姿を変える様な新しさの提案ではない。多く用いられたのはクラシカルな花柄。花の色を再現した彩りではなく、白や黒、グレーの落ち着いた色で表現。モノトーンの配色と特徴的なデザインはモダンなエッセンスを着物に加えていた。


落ち着きのある配色且つ、鮮やかな色彩も表現していた。着物ならではセクシさやエレガントさを前提に、動く度に現れる絶妙な影使いが、女性の美しいエロスをより魅力的に引き出す。モダンな着物に千鳥格子と星をあしらった帯はランウェイの中でも個性的。巾着の替わりに持っていたのが、西陣織を使用したクラッチやトート、ショルダーバッグ。西陣織とレザーのコンビネーションが新鮮な機能性にも長けたバッグを特筆したい。


着物は新しいもの

 コレクション終了後の囲み取材で斉藤は今季のショーについてコメントした。テーマの「MADOWASU」について「着物の固定概念をぐるっと掻き回す様な。これって古いものなのかな。いやいや、新しい物なのかな。という感覚を植え付けたくて。」と演出に拘った。都会的な感覚として「時代衣装じゃなくて、今の新しいをキーワードにして兎に角く作りました。」と話す。シルエットに関しては「見せないセクシやエレガントが出たと思います。」と。


東京五輪に向け国際化が進む現代で、「実は和を愉しんだり日本の伝統や文化を挟み込む事が実は一番クールで格好良いんじゃないの、というのを皆さんに発信したい。」と前置きして「今これが一番新しいですよと、いつも発信している。」と自身の観点を改めて伝えてた。


囲み取材の最後に、来場した観客に対して肉声で「皆さん、有難う御座いました。着物は古いものではなく新しい物なので、渋谷の街を歩いて見せびらかして帰って下さい。有難う御座いました。」と締め括り、会場からは拍手が多く上がった。


撮影記事:岡本早百合

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