黒沢清は新作でウズベキスタンに女性タレントを「放り込んでみました。」と

【芸能報道】 映画「CURE(一九九七)/松竹富士」を皮切りに「トウキョウソナタ(二〇〇八)/ピックス」や「Seventh Code(二〇一四)/日活」、「岸辺の旅(二〇一五)/ショウゲート」等で世界の国際映画祭で注目される黒沢清(乙未)の新作が平成三十年四月三日に発表された。


新作は『世界の果てまで(仮)』。日本とウズベキスタンの国交樹立二十五周年、日本人が建設に関わったナボイ劇場完成七十周年記念の国際共同製作で完全オリジナル脚本だ。日本のTVバラエティ番組のクルーと共に取材でウズベキスタンを訪れた女性タレントが、現地のコーディネータや異文化の人々との交流によって新しい世界が開かれ、成長していく姿を描く。


ウズベキスタンでの全ロケは四月から五月を予定。年内の完成を目指し、来年の公開を予定している。配給は東京テアトル(9633.T1)。本情報発表日より株価は上昇。


モンゴル帝国の継承政権の一つ「ティムール帝国(十四‐十六世紀)」に魅了されていた黒沢監督は、「幾つかの夢が同時に叶った様な思いです。シルクロードのど真ん中に、何の予備知識も持たない一人の若い日本人女性を放り込んでみました。彼女の唯一のとりえは並外れた用心深さです。押し寄せる異文化を警戒し、拒絶し続ける彼女は果たして、この国を理解する事ができるのでしょうか。また、この国の人達も、そんな彼女を一人の人間として認めてくれるのでしょうか。今回の映画が扱うテーマはそれです。実は私自身、もう何年もそういう状況に直面しているのです。」とコメント。


ウズベキスタンのアジズ・アブドハキーモフ大臣は、「我が国に興味を持って下さっている黒沢清監督が、ウズベキスタン オールロケーションで映画を撮影する事を嬉しく思っています。ウズベキスタンと日本は、古くから深い繋がりを持っています。この映画を通して、更に我々の友好関係が深まり、日本の皆様に現代のウズベキスタンと我が国の歴史に触れて頂ける素晴らしい機会になる事を期待しております。」とコメントした。


画像提供:東京テアトル㈱

0コメント

  • 1000 / 1000