ランサーズがフリーランスの実態調査を発表、市場は二十兆円を突破

【ビジネス報道】 平成三十年四月四日に日本最大級のクラウド ソーシングのサイトを運営するランサーズ(代取:秋好陽介)は、『フリーランス実態調査 二〇一八年版』を発表した。本年で四回目。調査対象は全国の二十歳から六十九歳の男女、三千人。統計的に有意。


本調査では、国内の副業・兼業を含む業務委託で仕事をする広義フリーランスの経済規模が推計二十兆円を超えた点を伝えた。フリーランス人口は、前年と横ばいの一千百万人。全人口に対し、十七㌫となった。また副業(本業・副業を区別していない労働者を含む)フリーランスの人口は七百万人で、経済規模は八兆円となった。報酬は堅調に増加し、業務委託ベースのパラレルワーカ数が伸長している傾向にあると分析した。


同社は本年を「副業元年」と定める。会社員から副業を経て個人独立オーナのフリーランスとして独立するケースも見られる。副業フリーランスの職種としては接客・作業系と営業等のビジネス系で半数を超えた。それらに次ぐのはIT・クリエイティブ系、コンサル・カンセラ系、職人・アーティスト系、専門・士業系、その他となる。


同社はフリーランスの働き方を四タイプに分けた。「副業系すきまワーカー」「複業系パラレルワーカー」「自由業系フリーワーカー」「自営業系オーナー」。平均年収は順に七十四万円、百五十四万円、百五十七万円と三百五十六万円。内、複業系の人口は昨年比で五㌫の増。自由業系の年収は二十八㌫増、副業系が二十三㌫増となった。


フリーランスの満足度が上がる一方で、継続上の障壁は改善されなかった。悩みは「収入」「信用力」「スキル」。仕事探しは人脈が圧倒的。次いで過去・現在の取引先、広告宣伝(Web・SNSN)、クラウドソーシング、エージェントサービス、広告宣伝(雑誌・新聞)、シェアリングサービス、その他の順。悩みや仕事探しは「信用力」の向上で解決できる。フリーランスは十年単位のブランディングを重視されたい。


画像引用:フリーランス実態調査 2018年版を発表/ランサーズ㈱

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