【ファッション報道】 平成三十年四月十二日に東京・六本木にて、エイチ・アンド・エム ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン(代取:ルーカス・セイファート)は『H&Mコンシャス・エクスクルーシヴ(CE)』の新作コレクションと「サスティナビリティ・レポート二〇一七」をVIPパーティで発表した。
コレクション発表は今回で七作目。通常販売の価格帯よりも高く、今回の中では白のドレスが三万四千円台となった(写真上、税込価格)。今作は瑞アーティストのカーリン&カール・ラーションの邸宅からインスピレーションを受けた。H&Mは「美しい創作技術」「パワフルなフェミニティ(女性らしさ)」を現代的に表現。二つのサスティナブル素材も初採用。「リサイクル シルバ」と「エコニールⓇ」がそれだ。後者は漁網や廃棄物からナイロンを採取してリサイクルした素材だ。
他にもオーガニック・リネン、オーガニック・コットン、オーガニック・シルク、テンセル™、リサイクル・ポリエステルの素材を導入している。同社は有害物質を使用しないファッションの実現に向けて、化学物質のビジョンとロードマップを設定している。環境を非常に意識している。今作は世界各地の限定店舗とオンライン店で十九日より販売開始する。日本では渋谷店と新宿店のみに並ぶ。
「サスティナビリティ・レポート」では循環型で再生可能なファッション業界改革の先導を謳う。F界は再生可能でない資源に依存し過ぎているとし、イノベーション企業に投資した。使用済みのコットンやビスコース、セルロース繊維等を新テキスタイル繊維にリサイクルする「re:newcell」とパートナシップ。森林からの天然原料から新テキスタイル繊維を開発する「Treetotextile」への投資。同社ブランド「Weekday」で初の再生ポリアミドと再生ポリエステルで作った水着等。
十二年後には完全にリサイクル及びサスティナブル原材料のみを使用する目標を掲げている。昨年で既に三十五㌫を達成した。尚、黒のフレアパンツ等を除き、今作のコレクションは全体的に「Elderly」な印象であった。
撮影記事:金剛正臣
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