令和帝の『年頭所感』と『新年一般参賀』

【日本報道】 第一二六代・天皇陛下(庚子)は、皇紀二六八三(令和五)年元日に『年頭所感』を日本臣民に向けて御公表なされた。


本年は三年振り。“臣民”は日英等の国民の事。米中等は“人民”。


年頭所感

 昨年も、地震や台風、大雪等の自然災害が各地で発生した他、新型コロナウイルス感染症が引き続き社会に大きな影響を与えた年になりました。また、物価の高騰等も加わり、皆さんには、御苦労も多かった事と思います。


昨年は、沖縄の本土復帰から五十年という年でした。皇后と共に沖縄県を訪れ、沖縄戦で亡くなられた方々の御冥福をお祈りすると共に、平和の大切さを改めて心に刻みました。現在も世界各地で戦争や紛争が頻繁に起こり、多くの人々の命が失われている事に深い悲しみを覚えます。国際社会に於いて、それぞれの立場の違いを乗り越えるべく対話を重ね、協力し合う事の大切さを強く感じます。


昨秋、略三年振りに地方を訪問する事ができました。行く先々で多くの方に温かく迎えて頂いた事を嬉しく、また有り難く思っています。大変な事も多いと思いますが、人々が、これからもお互いを思い遣りながら支え合い、困難な状況を乗り越えていく事ができる様、願っています。


新しい年が、我が国と世界の人々にとって、希望を持って歩む事のできる年となる事を祈ります。


新年一般参賀

 天皇陛下は二日に皇居「長和殿」にて『新年一般参賀』に六回、御臨みになられた。第一回は、天皇皇后両陛下、上皇上皇后両陛下、秋篠宮皇嗣同妃両殿下、愛子内親王殿下、佳子内親王殿下、常陸宮同妃両殿下、三笠宮妃殿下、寛仁親王妃殿下、彬子女王殿下、高円宮妃殿下及び承子女王殿下がお出ましになられた。


天皇陛下は、「新年おめでとう御座います。この三年近くに亘り、新型コロナウィルス感染症の感染拡大等に因って、皆さんには多くのご苦労があった事と思います。三年の月日を経て今日、こうして皆さんと一緒に新年を祝う事を誠に嬉しく思います。


色々、大変な事があると思いますが、本年は皆さんにとって安らかで良い年となる様、願っています。歳の初めに当たり、我が国と世界の人々の幸せを祈ります。」と御挨拶なされた。


御影:宮内庁

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