「豊洲・枝川・東陽町・千石・住吉」はどう変わる?|地下鉄八号線(有楽町線)沿線まちづくり構想

【社会報道】 令和五年元日に江東区(区長:山﨑孝明)は、『新春対談~東京メトロ代表取締役 山村明義さんを迎えて~』を配信した。「地下鉄八号線(有楽町線)」延伸の開業は令和十年代。昭和四十七年から議論されてきた。


二駅の新駅設置に伴い、江東区では「沿線まちづくり構想」の策定に取組んでいる。新駅の仮称は「枝川駅」と「千石駅」。現段階はパブコメを集めており、同五年一月十四日が素案説明会の最終日。本構想は三月に策定予定。


素案は百三十頁に及ぶ。以下の六章構成。

  1. 沿線まちづくり構想とは
  2. 沿線まちづくりとは
  3. 地域の背景
  4. 沿線全体で目指す姿
  5. 各駅周辺で目指す姿
  6. まちづくりの実現に向けて
  7. 参考資料


既に実施したワークショップや住民からの意見等をHPや素案内(参考資料)に盛り込んでいる。



<五駅のデータ>

 沿線には江東区内の約二十六㌫の住民、約二十四㌫の世帯が居住。同四年一月時点の住民数では「豊洲駅」が三.八万人と最多。「住吉駅」は一.五万人と最少。世帯数では「枝川駅」が一.七万世帯で最多。「豊洲駅」は平成十年と比べて五倍、「枝川駅」は二倍に増加した。


老年人口は「枝川駅」に七千人で最多。しかし割合だと「東陽町駅」が二十五.四㌫で最大。「豊洲駅」は生産年齢人口・年少人口でが最多。老年人口割合も最小。


自然環境では「住吉駅」が土地利用割合(公園や運動場)で最高の二十二.〇三㌫/緑被率。「豊洲駅」では、平成三十年に「豊洲ぐるり公園」が全面開園等と水辺と緑の空間が充実してきている(十八.七七㌫/同)。



各駅で目指す姿

  1. 豊洲駅『水辺環境を活かし、持続的に発展する安全安心な次世代都市』;水辺環境を活かした「舟運」の活性化や「次世代交通」等による回遊性の向上、防災対策の強化に加え、高齢化社会への対策を検討する等、誰もが安全安心で持続的に発展できる街を目指す
  2. 枝川駅『水辺に囲まれ、安らぎと賑わいが調和する環境推進拠点』;水辺に囲まれた立地条件や既存の「環境学習施設」を活かした憩いや交流の場の充実を推進する。共に、中間新駅設置に伴う土地利用転換を見据え、日常の買い物ができる商業機能等を誘導し、現在の落ち着いた町と新たな賑わいが調和した町を目指す
  3. 東陽町駅『伝統と未来を繋ぎ、水辺と緑溢れるウォーカブル※な交流都市』;公共施設等の駅周辺生活利便施設の充実をより一層深める事や身近な水辺と緑に触れ合える魅力を維持する事により、地下鉄八号線沿線及び江東区全域の中心拠点として街と町、人と人、そして伝統と未来を繋ぐウォーカブルな街を目指す
  4. 千石駅『緑連なり、下町人情溢れる安心快適な定住拠点』;商店街を中心とする下町情緒を感じる良好な居住環境を保全しつつ、中間新駅設置に伴う人流変化との調和を図りながら、「仙台堀川公園」等を中心に幅広い世代が繋がり、地域コミュニティを形成する事で暮らし易く、安心で快適な町を目指す
  5. 住吉駅『様々な機能が繋がり、高い生活利便性を備える活動都市』;駅を基点とし、水辺の散歩道や乗船場の活用により、商店街や「猿江恩賜公園」、「ティアラこうとう」等の多様な施設が回遊性を持って繋がり、様々な 世代の人達が訪れたい、巡りたいと感じる活動的な町を目指す


ウォーカブル:居心地が良く歩きたくなるまちの様子。通行やアクセスの為の従来の歩行空間に加え、歩行者の滞留や賑わい空間の創出を目的とした新たな制度や取組み


詳細な五駅の発展予定の内容は、素案を参照されたい。特に、第三章「防災(地震・水害)」は確認しておいた方が良いだろう。


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