お題は「友」、天皇皇后両陛下の御製|令和五年『歌会始の儀』

【日本報道】 皇紀二千六百八十七(令和五)年一月十八日に皇居・宮殿「松の間」にて新春恒例の宮中行事『歌会始の儀』が行われた。


本年のお題は「友」。伝統的な発声と節回しで、天皇皇后両陛下や皇族方の歌と十名の入選者等の歌を披露。敬宮愛子(辛巳)内親王殿下はご欠席(学業の都合)。


明年のお題は「和」。九月末まで受付けている。


御製

コロナ禍に 友と楽器を 奏でうる 喜び語る 生徒らの笑み


皇后陛下御歌

皇室に 君と歩みし 半生を 見守りくれし 親しき友ら


秋篠宮皇嗣殿下

彼方此方(をちこち)を 友らと共に 行巡(ゆきめぐ)り 聞き初(そ)めしことに 喜びありぬ


同妃紀子殿下

春楡(はるにれ)の 卓の木目を 囲みつつ 友らと語る 旅の思ひ出


愛子内親王殿下

もみぢ葉の 散り敷く道を 歩みきて 浮かぶ横顔 友との家路


佳子内親王殿下

卒業式に 友と撮りたる 記念写真 裏に書かれし 想ひは今に


島根・㯃松友香(四十歳)

母さんも 友だちできた? と小一の 吾子(あこ)に問はれし 仕事の初日


京都・丹羽紗矢香(三十六歳)

友といふ 言葉を知らぬ 一歳が 泣いてゐる子の 頭を撫でる


東京・吉田直子(二十六歳)

みづいろの 絵の具ばかりを 借りにきた 友の見てゐた 空を知りたい


山梨・小宮山碧生(十四歳)

友の呼ぶ 僕のあだ名は わるくない 他のやつには 呼ばせないけど


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