【社会論説】 個性あるジャーナリズムが求められ始めている。ニュースサイト、ニュースアプリの台頭で速報的ストレート ニュースは群雄割拠だ。ユーザにとって速報が早ければ、媒体は問われない。これでは通信社の様なスピード仕事のし合いで各ジャーナリストが疲弊し、空虚な存在となってしまう。
だが一方でユーザは一つの時事問題を複数の視点、切り口から眺めたいという欲求も存在する。各報道機関を含めて全媒体には高速なストレート ニュース以外で勝負をしなければならない。ウェブの日経は伸びている。他誌と比べて差別化しているからだ。個性が光らないとユーザは選択できない。無難な横一列の情報ならば、アプリに早く上がってきたニュースで良い。
ジャーナリズムは、その時々の時事問題に対して報道する以外にも解説や批評等がある。無論、報じ方も個性だ。その紙面の解説や批判、詰まり論調は如何様なものなのか。その局の視点や切り口は個性的か。ユーザが選択し易い様に差別化されているか。
これは昨今のSNS興隆におけるファンづくりに他ならない。平たく言えば、エンタメ系のニュース媒体も個性が求められている。一つの事象に関して様々な主張、論調がある。そういった状態をユーザは欲しているのだろう。ユーザ自身の考え方に近いのか、はたまた遠いのか。様々な切り口を提供できる事で更なる発展が双方に見込める。
(了)
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