食品ロス削減プログラム『もぐもぐチャレンジ』消費者調査

【ビジネス報道】 令和五年四月十八日に株式会社アッシェ(代取:須江勇介)は、全国のスーパーマーケット約三百店舗で実施されている食品ロス削減プログラム『もぐもぐチャレンジ』について実施た消費者調査を公表した。


調査時期は二月。対象者は、二十歳~五十九歳の男女で、本プログラムの実施店舗・非実施店舗を一ヶ月以内の利用者。スクリーニング調査=三万五百三十五回収、本調査=二千九百八回収。


本プログラムは、対象のスーパーで賞味・消費期限が迫った商品に貼られたシールを集め、気軽に食品ロスの削減に貢献でき、寄付や抽選に参加ができる参加型の社会貢献プログラム。



<目的購買率が二倍に>

 参加者のメインは、三十代・四十代の子連れファミリ層だった(三分の二を占めた)。参加目的は、スーパーで“お得”に“気軽”に「食品ロス削減に貢献」できるから。


「値引きシール」と「もぐもぐシール」の各目的購買率を比較した。後者の目的購買率が、前者に比べて二倍以上のスコアとなった。


参加者の八割が、食品ロス問題への意識変化を実感。参加者の七割弱が本プログラムの参加により、実施店舗への来店頻度が高くなったと回答した。導入すると、スーパーへの来店促進も見込める模様。


プロモーション効果

 実施スーパーの利用者全体と比べると、二十代・三十代の割合が高い結果となった。特に男性の参加割合が高い。買い物に一緒に行く家族は、配偶者・未就学児の子どもが多い為、家族で参加されている模様。


本プログラムの参加者は、来店頻度に対してもポジティブな傾向が視られる(七割弱の来店頻度が向上)。シールを十枚集めるメカニズムにより、実施店舗の客数アップや売上アップといったプロモーション側面への効果を同社は推測した。


今回の調査を通じ、本プログラムに参加する事が、スーパーでの食品ロス削減に繋がるだけではなく、消費者の食品ロス問題に対する意識の変容にも繋がる事が分かった。


昨年公表の令和二年度の食品ロスは五百二十二万㌧と推計。約半分は事業発生、残り約半分は家庭発生。日常生活で利用するスーパーで食品ロス問題に対する意識を変えられる本プログラムには、食品小売業だけではなく、家庭での食品ロスを減らす効果もあると同社は考える。


画像;㈱アッシェ

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