【芸術・芸能】 令和五年五月十九日よりPrime Videoにて第四十六回「日本アカデミー賞」最優秀主演女優賞(岸井ゆきの)を受賞した十六㍉フィルム映画『ケイコ 目を澄ませて』が、プライム会員向けに見放題独占配信を開始する。
製作は名古屋テレビ放送、朝日新聞社、ハピネットファントム・スタジオとザフールの四社。
本作は国内で、第七十七回「毎日映画コンクール」で日本映画大賞、女優主演賞(岸井ゆきの)、監督賞(三宅唱)、撮影賞(月永雄太)、録音賞(川井崇満)の最多五部門で受賞。第九十六回「キネマ旬報ベスト・テン」では日本映画作品賞、主演女優賞、助演男優賞、読者選出日本映画監督賞の四冠に輝き、映画芸術二〇二二年日本映画ベストテン一位に選ばれた。
第三十六回「高崎映画祭」では最優秀作品賞、最優秀主演俳優賞を。第三十二回「日本映画批評家大賞授賞」では監督賞を受賞した。
海外では、第七十二回『ベルリン国際映画祭』他二十八の映画祭に出品され、世界が熱視線を送る三十代の三宅唱(甲子)監督の最新作として、初日から口コミがSNSで一気に広がり、二週目も満席近い回が続出する等、都内劇場を中心に、公開から半年経った今でも好調な動員を続けている(報道現在)。
作品内容
本作は、聴覚障碍と向き合いながら実際にプロボクサとしてリングに立った小笠原恵子(己未)をモデルに、彼女の生き方に着想を得て、三宅監督が新たに生み出した物語。
ゴングの音もセコンドの指示もレフリの声も聞こえない中、じっと<目を澄ませて>闘うケイコの姿を、秀でた才能を持つ主人公としてではなく、不安や迷い、喜びや情熱等の様々な感情の間で揺れ動きながらも一歩ずつ確実に歩みを進める等身大の一人の女性として描き、彼女の心の騒(ザワ)めきを十六㍉フィルムで捉えた。
主人公・ケイコを演じた三十代の岸井ゆきの(壬申)は、厳しいトレーニングを重ねて撮影に臨み、新境地を切り開く。
そして、ケイコの実直さを誰よりも認め見守るジムの会長に、日本映画界を牽引する三浦友和(壬辰)等の実力派キャストが脇を固める。ケイコの心の迷いや直向(ヒタム)きさ、そして美しさ。全てを内包した彼女の瞳を見つめている内に、自然と涙が込み上げてくる――。
©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
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