コロナ「五類」で変わる美容・表情情報と資生堂の「美容サービス群」

【社会・金融報道】 資生堂(4911.Tp)は、令和五年五月一日に新型コロナが「五類」へ移行する事により、変化すると考えられる美容や表情に関する情報をまとめた。

直近一ヶ月で同社の株価は、上昇トレンド。


過去二週間以内に、「公共の場ではマスクを着用した」と回答した人の割合は、同三年四月~同四年九月=八千五百九十の高水準で推移。同期間で大きく下がらなかった。


しかし、本年三月十三日の「マスク着用は個人の判断」との方針施行直後、三月十五日~二十二日調査で、マスク着用率=七十一まで減少(日本リサーチセンター調べ)。マスクを着用しない選択肢を持つ人が増加傾向にある事で、より口元の表情が見えるコミュニケーションが増えていくと同社は考える




<百貨店は十㌫増>

 四月の繁華街の人出は、コロナ前の水準の約九割まで戻ってきている(東京都調べ)。併せて、大手旅行会社からは、本年のGWの国内旅行者数が、コロナ前と同水準まで回復する見通しを発表。


約三年振りに外出や遠出の機運が高まり、外部との交流が活発になる事を予想。四月二十五日には、日本百貨店協会が三月の「全国百貨店 売上高」を発表し、店舗数調整後で前年比=九.八㌫増四千六百五十八億円と、十三ヶ月連続プラスになった。東京地区については、前年比=十二.六㌫増


「五類」移行が正式決定した後、これまで従業員がマスクを外す事に慎重だった百貨店やコンビニも会社によっては「個人の判断」と発表。百貨店の松屋は、現在着用している従業員のマスクにつき、五月八日からは従業員個人の判断に委ねる方針に。コンビニのセブンイレブンとファミリーマートは、同日より個人の判断に委ねる方針を固めた。




口紅市場は一.八倍に

 マスクが個人判断になった事や外出機会、人との交流増加に伴い、生活者の美容への意識にも変化が見られ、マスク着用が日常化した同二年、口紅の市場規模が同元年の約四十四㌫まで落ち込んだ。


本年以降は徐々に回復し、三月には前年比=百八十一㌫と大幅に増加。マスク下のアイテムの他、目元のメイクアイテムやスキンケアも好調に推移している。


化粧品売り場に訪れる生活者からは、「長いマスク生活で生じた肌悩みをケアしたい。」「久し振りに口紅を使いたいので、自分に似合う色を教えて欲しい。」という声が多く聞かれ、顔が見えるシーンの増加を見据え、「自分をアップデートしたい。」との美容ニーズが高まっている事を伺う。


更に、日常的にマスクを着けていた生活の中で、同三年に保育士を対象にした調査では「表情が見えない事で、感情が読み取れない事がある。」との回答が六割を超えてた。コロナ禍の三年間、表情が読み取り難い状況にあった事を考えると、表情が見え易くなった今、感情が伝わり易くなり、コミュニケーションが円滑に進む可能性がある事が分かる。




資生堂の試み

 同社は「みんな、いい顔してる。」メッセージを発信中。同社の独自研究では、「フェイス エクササイズ」による表情筋強化が、弛み改善手段としての有効性がある事を確認。表情筋の運動や肌のハリ、血行促進、リラクセーションにも繋がる「フェイスマッスル プログラム」を用意している(最下部を参照)。


生活者の外出機会が増加傾向にある今、「自分に似合う色を教えて欲しい。」との声が増えており、「カラー診断」を用意。同社は、一人ひとりが生まれながらにして持つ肌の色や髪、瞳の色似合うメイクアップの色を約五分で判断できるメソッド「パーソナルBカラー診断®」を独自開発した(最下部を参照)。


そして店頭での診断よりも更に気軽に、パーソナルカラーや似合うメイクが診断できるアプリもある。自分自身の顔を「3D顔解析」し、顔のタイプの診断等ができる「Makeup Finder」や瞳の色から導いたパーソナルカラー診断ができる「Personal Beauty Check」等がある(最下部を参照)。


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