若者・若手の内から始める“百年健康”の実学|婦人公論

【書籍報道】 人生百年時代に最も重要な要素は、“健康”である。六月号『婦人公論/中央公論新社』では、「脳と体を整えて、百歳時代を健康に」を特集。五十頁ちかくに亘って健康の知識・コツを伝えている。


若者・若手は、健康に関する概念を革命的に変える必要がある。


現在の若者・若手の健康概念は、未だ六十歳以上をシニアと定めている日常だ。現実には六十五歳以上がシニアであり、その基準は七十五歳以上まで政府は引上げていく見込み。若者・若手はシニアでも働ける健康づくり=肉体改造をしていく必要がある。




<精神が栄養失調状態>

 一頁目には歌手・美輪明宏(乙亥、写真上)が登場。「タイパ」「タムパ」の危惧した。現代の効率化について、「日本人の精神は栄養失調状態になりつつあります。」と憂う。改善方法を示した。


“錆びない鍬のように生きる”と、百三歳の独り暮らしをするお婆ちゃんを取材。畑仕事等の一日のスケジュールから元気の秘訣等を綴っている。「最近思うのは、変化を受け入れて、柔らかく対応するのも大事だということ。」と百歳を超えてからの気付きを伝えた。


「慶大」新井康通 百寿総合研究センタ長は、百五歳以上の「超百寿者」等を研究。その研究成果として、健康寿命を延ばす“三つの特徴”を洗い出した。それとは別に元気に長生きする人は「好奇心旺盛」「意志が強い」「ポジティブ シンキング」「社交的」とした。



「認知症」と「老人性うつ」の違い

 また、父母等の気掛かりであろう「認知症」と「老人性うつ」の違いを和田秀樹(庚子)精神科医が説明。厚労省の予測データでは、六十五歳以上の認知症の患者数=七百三十万人(令和八年)。全数=三千六百万人。認知症になる確率は二割。五人に一人の確立だ。


「順天堂大」横浜美帆 准教授は、健康寿命の為に必要な“四つの力”を指し示した。健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限される事なく生活できる期間/厚労省」。平均寿命よりも男性で九年、女性で十二年の差がある。父母も含め、これを埋めなければ、コストは格段に上がってしまう。


「同」小林弘幸(庚子)教授は、「脳腸相関」を説明。脳と腸の直結性に関する記事だ。これは先の認知症等にも影響するものと思われ、若者・若手も実践すべき内容を指し示している。



若者・若手は、早めに対策を施すに越したことはない。


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