【ビジネス報道】 令和五年五月二十四日にラック(代取:西本逸郎)は、AI不正取引検知サービス『AIゼロフラウド』を提供開始した。
不正利用される銀行口座のAI検知技術を同社が開発。「金融犯罪対策センター(FC3)」を運営している。
これによって、本年度より金融犯罪対策ソリューションの利用拡大に向け、本格的に事業展開する。
<被害抑止効果>
これまでFC3は、AIゼロフラウドによって、AIを用いた金融サービス利用者の取引行動の分析を行い、高精度で金融犯罪を検知する技術を提供してきた。
ネットバンキングの不正送金とATMを介した特殊詐欺(預貯金詐欺・キャッシュカード詐欺盗・還付金詐欺)にて、銀行利用者が預金を窃取される被害の抑止効果が期待できる点を実証。
今回に発表した「AIエンジン」は、犯罪者が資金を窃取する受け皿となる不正口座(加害口座)を検知・発見するもの。大手地方銀行の協力を得て、開発成功。
不正送金等の取引を、犯罪者が資金を窃取する為の「入口」とするならば、送金先の受け皿となり、現金引出し等に用いられる不正口座は「出口」とも言える。入口と出口は表裏の関係にあり、不正取引の送金先が不正口座であると判別できれば、より効果的に不正送金や特殊詐欺の検知・抑止を行う事が可能となる。
不正金融取引対策プラットフォーム
同社は今後、進化を遂げたAIゼロフラウドをより多くの国内金融機関へ提供し、業界を横断した「不正金融取引対策プラットフォーム」として機能させる事を目指す。
金融機関が相互に不正取引や不正口座の情報を活用できれば、金融犯罪による預金の窃取を防ぐだけでなく、安心で信じられる金融サービスによって事業者の信頼性も向上させる事もできる。
同社は、『たしかなテクノロジーで「信じられる社会」を築く。』というパーパス(存在意義)に基づき、FC3の「安心・安全な金融サービス環境の実現」というビジョンを達成する為、当事業を更に推進・拡大していく。
画像:㈱ラック
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