ミクシィの木村弘毅 新代取はバスケ・サッカー・eスポーツで攻める

【ビジネス考察】 ミクシィ(2121.TM)は、平成三十年六月二十二日に木村弘毅(乙卯)が新たに代取に就任した。二十六日の株主総会にて就任予定であったが前倒し。二月に交代人事を発表していた。森田仁貴(丙辰)前・代取は二十六年に就任していたが、株価は振るわなかった。


 木村代取(写真上)は「モンスターストライク(モンスト)」を手掛けた。就任直前には取締役とXFLAG事業本部長を兼任。二十年の入社以来、同社を十年支えてきた。特に昨年から事業本部長となったXFLAGには可能性を感じる。ミッションは「友達や家族とワイワイ楽しめる“アドレナリン全開”のバトルエンターテインメントを創出し続ける」。


モンストが核であるものの、昨年末には賞金総額四億円の「モンストBINGO」、一月にはJリーグクラブ「FC東京」と新規スポンサ契約締結、且つ同クラブへの出資(四月)、ファイナルファンタジーとのコラボ。三月には賞金総額六千万円のeスポーツ大会「モンストグランプリ二〇一八」、日本赤十字社「LOVE in Action」とのコラボ、サーキットフェス「WARPED TOUR JAPAN二〇一八」への特別協賛。六月には三人制バスケットボール“3×3#のプロチーム「TOKYO DIME」とスポンサ契約締結、そして今月末からのLIVEエンターテインメントショー「XFLAG PARK二〇一八」の開催。 


全体的にスポーツ(eスポーツ)に傾倒している。ハイムは昨年八月の男子バスケットボールBリーグ「千葉ジェッツふなばし」とのスポンサ契約時に木村代取の言質を取っていた。

「スポーツを題材としたゲームなのか。」と暗中模索の様な段階ではあるものの、「スポーツの一瞬の感動が溢れるコミュニケーション、そういった取組みをやっていきたい。」と既成概念のゲームやアプリ等とは異なった、革新的なスポーツとの融合を探っている。


 同クラブの昨年と本年のシーズン活動による県内の県内の効果は十八億円と試算(ちばぎん総合研究所調べ)。二年前の二倍だ。


木村体制に求められるものは、新たなミクシィ ブランドの構築。既に競合他社と比べて、スポーツの分野で先を行っている。バスケ、サッカーとフェスを押さえた点は強み。四十代のエネルギッシュで野心的創造の木村代取が新生ミクシィづくりに挑む。


尚、千葉・幕張で開催する「XFLAG PARK二〇一八」には、きゃりーぱみゅぱみゅ(癸酉)の出演が決定している。


記事:羽田野正法、撮影:金剛正臣

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