【芸能考察】 韓国の女性四人組音楽グループ「SISTER」は平成二十九年に電撃解散した。それから一年後の三十年六月十五日にグループ内で歌唱力の高さに定評があったヒョリン(辛未)が東京・渋谷で初のソロライヴを行った。
副題は「The Queen is coming」。ヒョリンは韓国の番組で「歌唱力が高いアイドル」の一位獲得もした。日本のアイドルとの差は歴然であった。ステージでは「アジアのビヨンセ」とも紹介された。最初の衣裳は、サイドが編上げでハイ気味+の黒ショーパンにショートブーツ、トップスはミリタリを意識させる腰出しニットに黒キャップ。韓流のファッションセンスの高さを強調する。
バックダンサは二人。ステージ上に無駄な装飾は無い。歌と踊りの実力で勝負。SISTERメドレ等を含めて、金髪をたなびかせながら、SEXYな振付けをまぶす。しかし、足元はピンヒールで高さ十㌢程度だろうか。女である誇りと高い身体能力を魅せつける。中にはトレンドのTwerk的なテイストも入れる。プロポーションも腕は細くしまり、下半身は女性性高いグラマラスに仕立て上げた。不健康な痩せ気味とは疎遠だ。歌、ファッション、プロポーションと先を走っている。
MCでは日本語での呼び掛けをした。当日は小雨が降っていた。「雨は降っていますが、私は雨が好きです。」とステージから笑みを投げ掛けた。「私は主にウェイト トレーニング。」と自身の運動について話し、新たな職域となるプロデューサ業についても話した。
キャップを脱いでからは、見せ場であるバラード。しっかり歌い上げる。ビブラートを大いに伸び、高音が綺麗だ。だが魅力的な中低音も強く安定し、高低差が非常にあった。ロングトーンからの一度下げて、ビブラートは肌に響く。圧巻だ。今回のセットリストは「泣いて、笑う。」と自身で考えた。
ハイチェアのシーンではファルセットで歌う。フレンチテイストに会場の空気を浄化していく。正にクリア感。ラップでも高音にパワーがあって声が活き活きしていた。衣裳チェンジをしてニーハイのブーツにダメージジーンズのショーパン、アウタのマルチボーダは裾が長めで揺れを演出。そして八曲目の「To Do List」は初披露。アンコールは二曲プレゼントし、「みんな愛してるよ。」と計十一曲を歌った。
日本のアイドルにはいない絶対的な実力主義のヒョリン。女王の冠は伊達じゃない。ソロで闘える彼女を日本勢も見習うべきだろう。
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記事:金剛正臣
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