CNNとSMAPが指し示したビジネスの選択肢

【ビジネス ニュース・解説】 平成二十八年一月十八日に米国のニュース専門放送局「CNN.co.jp」が記事『貧富の格差増大、上位62人と下位36億人の資産が同額(画像引用)』を配信した。当該記事に因れば、この五年で上位の六十二人は資産を五十八.六兆円増やしたのに対し、下位半数は百十七.一兆円減らした。その結果、双方は二百六兆円と同額に落ち着き、貧富の差が拡がっているとのコト。所謂、“大富豪”や“富豪”は高齢者が多い。昨今の医療技術の大幅な発達の便益を充分に受け、余命を伸ばしている中のグローバル的な事業展開であるので、貧富の拡大は止まるハズもない。


言論プラットフォーム「アゴラ」は、同日に記事『日本のサラリーマンはSMAPである』を配信。スポーツ新聞等を中心に日々、憶測的に報道されるSMAPの話題に触れながら、芸能界及び雇用者の「退出(撤退)障壁/経済学」を問題視し、国内の就労環境が後進的であると警鐘を鳴らしている。端的に云うと、芸能人も企業人も会社の名に於いて仕事ができ、自身の生産性を上げるコトが可能な社会で、一度、会社から離れると厳しい現実が待っている、という趣旨のモノだ。これは原則であり、例外は移籍・転職に因る成功である。



<辛抱か挑戦か>

 ビジネスには、旧勢力と新勢力がある。前者と後者の記事も対象は旧勢力で未だ大きくビジネス界に於いて権力を有している。そして、今後もその勢力は拡大されるだろう。挑戦者は当然に新勢力だ。不利に見えても現代は、旧勢力が不得手な分野で大概が成功を収めている。FPhimeもここ十年の新勢力であり、挑戦者だ。旧勢力が慎重であったSNSを駆使しイマがある。旧勢力は段階的組織構造(ヒエラルキー)が確率され、上の席(ポスト)がなかなか空かない状態だ。新勢力は途端にいなくなってしまうが、組織構造がアメーバ型で大いなる可能性を秘めいている。


当ユーザは恐らく頂点の者が少ない。今回の様な移籍・転職は、旧勢力から新勢力が常套手段となる。旧勢力から旧勢力は上手くいく確率がとても低い。新勢力から旧勢力も見送った方が良いであろう。詰まり現代のビジネスマンは、昨日の雪の日のホームの様に余生を辛抱し続けるか、挑戦者になるかの二択である。挑戦者のそれは「競争地位戦略/経営学」で、挑戦者(チャレンジャ)から模倣者(フォロワ)を経て指導者(リーダ)になるか、狙撃者(ニッチャ)から指導者(リーダ)を狙うか。選択肢を明確にした両記事である。

(了)

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