日本を代表する若き二人のバレエダンサがチャイコフスキー「夢の三大バレエ」で共演

【芸能報道】 平成三十年七月二十三日に東京・上野にて『キエフ・クラシック・バレエ』が公演された。スイスの「ローザンヌ国際バレエコンクール」で二十六年に第一位を獲得した二山治雄(丁丑)と二十九年に第三位を獲得した中尾太亮がゲスト出演。本公演はチャイコフスキー「夢の三大バレエ」。バレエ界の最高傑作から名場面だけを切り取った豪華ガラ公演だ。「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」より各都市にて公演を行う。


二山と中尾が公演後、囲み取材に応じた。「眠れる森の美女」のデジレ王子を二山、青い鳥を中尾が演じた。公演を終えた二山は「去年の夏も出させて頂き、今年も参加できてとても幸せな気持ちで一杯です。フランスから帰って来てからの公演でしたので、日本の方々の温かみを感じる事ができました。」と笑みを零した。中尾も「プロの方々と同じ舞台に立たせて頂き、光栄です。お客さんが温かくて。これからも頑張っていきたいと思います。」と意気込んだ。


 世界の舞台を経験している両名。日本と海外の舞台の違いについて問われ、報道現在でパリ・オペラ座バレエ団で活躍する二山は「稽古場から本番のステージも舞台が斜め。日本のステージは平な所が多いので踊りやすい。」と説明した。英国ロイヤルバレエスクールに在学中の中尾も「海外の人は厳しい目線もあるし、温かい目線もある。日本と海外の反応は違うのですが、どちらも大切にしていきたい。」と話した。


二人の若きバレエダンサは昨年の公演で初めて出会った。二山は「僕がロンドンに行く際、たまに会ったりしています。一緒の舞台に立つ事で、お互いお客さんを感動させる事ができる様な舞台を一緒に築きあげたい気持ちでやっていると思います。」と仲が良い点をアピールし、中尾も同調した。


 本公演では四歳以上から入場可。二山は「僕自身も更にこれからもっとバレエを楽しみながら励んでいきたい。そして小さいお子さんにも、もっとバレエの楽しさを知って貰いたい。またローザンヌのコンクールや色んなバレエ団に行ってくれる生徒さんがいれば、凄く嬉しいです。」と語った。八月末からプロのキャリアが始まる中尾は「生徒の段階でプロフェッショナルの方達と躍らせて頂く機会を得られるのは、やはり小さい時からバレエをしていて、日々の努力が実ったのかなと思います。ロンドンの先生に言われた言葉ですが、『夢を見る事を忘れない事。それが一番大事だ』と教わったので、本当にその通りだと思います。小さい時からの夢をいつになっても忘れずに、それを追い続けていると、僕も小さい時の夢、プロのバレエダンサになるという夢が叶おうとしていますし、夢を忘れないという事が一番大切だと思います。」と子ども達へメッセージを送った。


二人のダンサが、日本を代表しての世界での活躍に期待されたい。今後の両名の公演は以下。

  • 八月十一日;練馬文化センター(ゲスト:二山)演目:眠れる森の美女<全幕>
  • 八月十四日;たましんRISURUホール(ゲスト:二山、中尾)演目:夢の3大バレエ<名場面集>

撮影記事:岡本早百合

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