マウント人間に対する対処方法

【ビジネス考察】 ビジネスは優位に立った方が利得を大きくし易い。故に、ビジネスマンはマウントを仕掛けてくる。これは“交渉術”だ。自身が不利な立場にならないタメに、マウントへの対処方法を記す。総論と各論を三つ、そして纏める。


先ずは総論より。実力でお互いを判断せよ。ポイントはここ二、三年の実力である。それ以上前の時期は、イマと経営環境が異なるので比較対象にしない。これだけで過去の栄光をひけらかす者をフルイに掛けるコトができる。実力は、会社の規模(売上高)と業界ポジションを視る。個人であれば、肩書きと年商を確認する。要は、「気を遣う相手を決めよ」というコトだ。ビジネスは利益が絶対。利益にならない者(生産性がゼロ)に対し、何も気を遣う必要はない。マウントされて良い者とされてはならない“線引き”を先に決める。



<年齢と経歴だけでマウントする者>

 三十代以上になると、会社の名前や年齢、経歴だけでマウントしてくる者がいる。一網打尽にする言葉は一つ。


「私より実力がある証拠を示して下さい。」


これだけで良い。嫌われても良い。およそ、そういった者は利益を大して与えない。少ない利益を気にしない。自身に利益がある者と付き合うクセをつける。因みに彼等は、会社の名前・年齢・経歴がモノを言った時代で育っている。高度経済成長以降だ。それは現代において、視聴数ではなく視聴率という曖昧な数値を追っているに等しい。一重に時代遅れなのだ。だから実力の証拠を提示させる。提示しない者を相手にしてはならない。それは自身より弱い者の証拠だ。


“交渉”というモノは、お互いに利益を与え合う関係だ。その時に利益があっても、自身の成長等で対等ではなくなったら、そのコトを相手方に伝え、マウントされるか否かを選択させる。嫌がられても、自身のビジネスには問題がないだろう。日本のビジネスマンはやたらに気を遣う。だから疲れる。電車等のマナーには気を遣うべきであろう。然し、ビジネスにおいては利益にならない者に気を遣うコトはない。堂々としていれば良い。好きに言わせておけば良い。その者が取締役やオーナであれば、尚更、実力で優劣が決まるだろう。



<企業名でマウントする者>

 これは非常に多い。まるで彼等がその企業を創ったかの如く振る舞い、従うのが当然の様に色々と押しつけてくる。答えは一つ。取締役ないし大株主でない限りは、流す。相手にしてはならない。まるでその企業と取引しなければ事業がとん挫する、又は、経営が息詰まる、等と嘆く者もいるが発想が貧弱であろう。ネットのある世界では、取引先は無数にある。国内でいないのであれば、国外で探す。そう、探すコトが打開策であり、イノベーションの源泉であろう。


知っておくコトは、国内において取締役会は絶対である(事実、株主総会より強い)ので、取締役以外は全て雇われなのだ。取締役以外の発言でコトは、そう動かない。雇われている以上、いつでもリストラの可能性がある現代では、無駄に気を遣う必要もないだろう。担当者が変わるだけだ。企業名でマウントする彼等に反論する必要もない。相手にしないだけだ。現代は実力主義なので、実力ある者は彼等に頼らずとも生産性を上げるコトができる。



<男であるコトでマウントする者>

 人として終わっている。絶対に関わってはいけない者だ。イマドキ性で差別する人間には、改善の余地がないであろう。いち早く、録音等で証拠をデータとして保管しておく。後々の裁判で勝訴できる理由となる。勝てば、財産の差し押さえを命じるコトができる。女性を見下す者に未来はない。打開策は実力で勝つコト。これを諦めれば、服従となる。米国女性の様になれとはいわないが、男性と戦うコトを前提にビジネスを行おう。程度の低い男には社会的制裁で信用を落とすか、関わらないか。


腕力を恐れてはならない。イマドキの男性は鍛えてない者が多いので、女性でも鍛えれば抵抗するコトが簡単である。それ程に弱い。ここも実力だ。体格で勝てないのであれば、筋力で勝つ。それが嫌なのであれば、精神(メンタル)で勝つ。暴力を振るわれたら、強いのは女性だ。訴訟でも直ぐに勝てて、損害賠償請求ができる。但し、暴言は吐いてはならない。言葉の暴力は近頃、裁判でも認められ始めている。注意が必要だ。一先ず、いつの時代か分からない価値観をもつ者とは、一線を画すべきである。



<師匠を探す>

 最後に纏めると、マウントしてくる者よりもマウントされる者のココロに注目をされたい。「怖い」「何が起こるか分からない」「無難にしよう」という感情や思考の部分を、彼等は利用する。至って、問題がない。恐れるコトはない。ビジネスでの取引は無限にある。但し、裁判になる様なモノには細心の注意が必要だ。それ以外は、至って問題がない。一時的に損失であっても、中長期的にみれば、無駄に気を遣い続ける方が大損失だ。ココロが病めば勿論、生産性が落ちる。


そして、何よりマウントされた方が良い。その者は、マウントされた者を高みに引き上げてくれる。その者は新たな道を教えてくれる。そういった、やや絶対的な者を師匠(リーダー)という。人はリードなしには、何事も上手くいかない。「守・破・離」は師弟関係を顕す。師匠に対しては、絶対服従でないと最初の「守」が獲れない。自身のビジネスにとって、マウントして良い者は極少数のハズだ。それ以外の者には、平気で抗うか、関与しないか。これだけでココロの自由度が増える。常に実力で人をハカル。

(了)

 

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