【ビジネス報道】 平成三十年八月三日に西日本鉄道(9031.T1)は、福岡・天神「福岡ビル」の建替えに関して、隣接する「天神コア」「天神ビブレ」との三棟一体の再開発計画を発表した。本計画は福岡(市長:高島宗一郎)が二十七年から始めている再開発プロジェクト『天神ビッグバン』の一環で中核地である。
主に「天神明治通り街づくり協議会」の地権者が核となる。その核には今回の西日本鉄道をはじめ、福岡地所や九州電力の名が並ぶ。明治通り沿いが肝だ。
三棟一体計画では、新元号四年の開業を目指し、地上十九階の高さ約九十六㍍のビル。天神エリアでは最も高いビルとなる。延べ床面積は約十三万六千平方㍍。オフィス部分は一フロアで四千三百平方㍍と九州最大。商業施設の他にホテルも入る。アベノミクス第三の矢「グローバル創業・雇用創出特区」によって「航空法の高さ制限の特例承認」を獲得した結果、今回の計画が実現する。
<TENJIN&HAKATA>
『天神ビッグバン』基本理念は「アジアで最も創造的なビジネス街」。クリエイティブの面で東京はおろか、アジアの大都市を超える気概で、アジアの拠点都市「TENJIN」を世界に轟かす算段だ。福岡市は『天神ビックバン』の計画から十年間で三十棟の民間ビルの建替えを誘導し、延床面積を一.七倍に、雇用を二.四倍に増加させ、約二千九百億円の建設投資効果、建替え完了後からは新たに毎年約八千五百億円の経済波及効果を見込む。
また同時に博多駅エリアの再開発も進んでいる。高島市政下で日本国内の年としては類を見ない程の変化を福岡は「TENJIN」と「HAKATA」の二大ブランドで起そうとしている。今回の様なハード面だけでなく、ソフト面も強化中で評価額が十億㌦の未上場「ユニコーン企業」も輩出数で日本一を狙っている。
そしてアジアの玄関となる「福岡空港」は来年四月に民営化予定。民営化して三十後までに就航路線を百路線、利用旅客数を昨年度の約一.五倍に当たる三千五百万人に増やす。羽田空港は八千五百万人で世界四位。成田空港が四千百万人(共に昨年度)と東京二空港との現段階では差が大きいが、福岡空港は東アジアトップ級の空港を目指すと言う。
画像引用:天神の“新しい顔”96メートル高層ビル 福ビル街区・再開発概要判明 19階、ホテルなど複合型/西日本新聞、西鉄が天神再開発96mビル、「3棟一体」計画/読売新聞、規制緩和によって民間投資を呼び込む
『天神ビッグバン』着実に進行中!!/福岡市
記事:羽田野正法
0コメント