『百合子都政』二年の結果はまるで公約を守る気が無い、舛添都政に大きく劣る

【政治考察】 二年前の七月三十一日に都知事選があった。小池都政になってから二年。任期は四年。半分が経過した。小池百合子(壬辰)都知事は公約を守っているのか。都の財政に関しては、来年に情報が公開されるので省く。


当時の都知事選用のホームページは残っている。彼女にとって重要な公約は以下の五つ。

  1. 都政の透明化
  2. 五輪(東京オリンピック、パラリンピック)関連予算・運営の適正化
  3. 行財政改革の推進
  4. 都知事報酬の削減
  5. 特区制度の徹底活用


<大型公約の実現確認>

 一では、マンションアナリストの一年前の記事にある通り、黒塗りは維持されて情報公開の肝である開示率は低下している。定例記者会見では、この二年の間、不都合な質問をする記者が挙手しても指さず、無難な質問のみをする民放の情報バラエティ番組の女性レポータを中心に指す。都議会への取材は未だWebメディアには解禁されていない。一は結果的に公約違反である。


ニは、施設等で建設費等を抑えたものの、酷暑対策の屋根やクーラー等を引替えにしてしまった。コストを抑えて、選手や来場者、メディアの人命を危機に晒してしまっている。ボランティアに至っても学生に強要している様に見え、且つ、条件が十日以上で全研修の参加を求めている為、予定募集人数におよそ達してない。


挙句、例の豊洲移転問題により環状二号線「新橋ー築地間」の地下トンネル工事が五輪開催に間に合わない。IOCには大会専用レーンとして会場まで十分で行ける予定であったが、選手達一万人とバス三百台、関係車両を含めると二千台は首都高を使う事になった。都は築地市場の跡地をメインの車両基地にする算段。都は移転に関して七月に説明会を行ったものの、都職員側の準備不足で二回目の説明会を開催する。未だに揉めている。


三は財政なので、本年度の決算を待たねばならない。だが、改革と呼べそうな決算書にはならなそうである。四は当選して直ぐに行った。


五は主にアジア首位の金融都市復活だが、都庁等で百合子都知事が開いた意見交換では積極的な金融機関の姿勢は国内外を問わず、見れなかった。これは取材した結果だ。事実上、金融機関に相手にされていない。フィンテックの核となるブロックチェーン等の技術も、百合子都知事は恐らく理解していない。優秀な外国人ビジネスマンの誘致も実数非公開で結果がまるで無い。



小型公約の実現確認

 他にも「都道の電柱ゼロ化」は進めているものの、「商店街維持発展」は北区の十条銀座周辺等で逆行中。「乳児用液体ミルクの普及」は図っているが、「女性が健やかに希望を持って、生き、学び、働き、愛し、子供を産み、育む社会を実現する」はどうか。都民の女性は実感があるだろうか。「満員電車をゼロへ。時差出勤、二階建通勤電車の導入促進」はどうか。


殆ど、公約を守っていない。ないし守る気がない。それどころか一部の都民は迷惑している様にも見える。


そして、そのホームページの最下部には『都民が決める。都民と進める。東京の未来。』とある。先の飲食店に対する受動喫煙条例では都民の意見を大いに無視した。あまりにも口だけで中身が伴わなさ過ぎる。前・舛添都政よりも遥かに劣っている。最後は来年に発表される財政だ。


記事:金剛正臣

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