健康銘柄に選定された企業と翌日の株価

【ビジネス ニュース】 平成二十七年一月二十二日に経産省(大臣:林幹雄)は、東京証券取引所と共同で『健康経営銘柄 二〇一六』を選定し二十五社を発表した。今回で二回目となり、「日本再興戦略」による取組の一環のイベントである。趣旨は、長期的に価値を向上させる従業員の健康管理を戦略的に取り組み、投資家にアピールするコトである。今後の経営基礎を視る基準になる健康管理、選定された翌日の企業の株価はどうなったか。


株価は本イベントと連動している、と言い難い。悪までも一つの材料である。他、日経等も本ニュースを報じている。全企業が前日の終値と二十二日の始値で上がった。内、前場が堅調であった企業数は、十八社。始値と終値で横ばいはIHI、一度前日終値を割り始値に戻した日本航空、他は上げて週明けに挑む。



<各業種から一社>

  1. 1911 住友林業 建設業 初選定
  2. 2120 ネクスト サービス業 初選定
  3. 2502 アサヒグループホールディングス 食料品 連続選定
  4. 2651 ローソン 小売業 連続選定
  5. 3591 ワコールホールディングス 繊維製品  初選定
  6. 4452 花王 化学 連続選定
  7. 4507 塩野義製薬 医薬品 初選定
  8. 4543 テルモ 精密機器 連続選定
  9. 4902 コニカミノルタ 電気機器 連続選定
  10. 5012 東燃ゼネラル石油 石油・石炭製品 連続選定
  11. 5108 ブリヂストン ゴム製品 連続選定
  12. 5332 TOTO ガラス・土石製品 連続選定
  13. 5406 神戸製鋼所 鉄鋼 連続選定
  14. 5947 リンナイ 金属製品 初選定
  15. 7012 川崎重工業 輸送用機器 連続選定
  16. 7013 IHI 機械 初選定
  17. 7862 トッパン・フォームズ その他製品 初選定
  18. 8001 伊藤忠商事 卸売業 初選定
  19. 8566 リコーリース その他金融業 初選定
  20. 8601 大和証券グループ本社 証券・商品先物取引業 連続選定
  21. 8766 東京海上ホールディングス 保険業 初選定
  22. 8860 フジ住宅 不動産業 初選定
  23. 9005 東京急行電鉄 陸運業 連続選定
  24. 9201 日本航空 空運業 連続選定
  25. 9719 SCSK 情報・通信業 連続選定


 選定基準は、二つ。「健康経営度調査」の総合評価の順位が上位二十㌫以内であるコトと、過去三年間のROE(株主資本 利益率)の平均値が業種平均又は八㌫以上であるコト。ROEが入っている点は見逃せない。人材の健康を管理するコトは中長期的に企業の利益となる。今回のイベントも株式の長期保有で株主に利益をもたらす企業をピックアップしたと云えよう。他にも選定にあたり、『平成二十七年度 健康経営度調査/経産省』で「経営理念・方針」「組織・体制」「制度・施策実行」「評価・改善」「法令遵守・リスクマネジメント」の五つを評価した。

(了)

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