【芸能報道】 平成三十年八月十二日に東京・汐留にて映画『若おかみは小学生！／ギャガ』の完成記念ファミリー試写会が開催され、薬丸裕英（丙午）、鈴木杏樹（己酉、写真上）と監督は高坂希太郎（壬寅）が登壇した。文科省選定作品（少年・家庭向き）の本作は九月二十一日に全国公開。報道現在で「講談社青い鳥文庫」では累計発行部数が三百万部を誇る。
本シリーズのＴＶアニメはテレビ東京六局ネットにて放送中だ。高坂監督（写真上）は「もののけ姫（一九九七）／東宝」や「千と千尋の神隠し（二〇〇一）／東宝、スタジオジブリ」等の数多くのスタジオジブリ映画の作画監督を務めた。六月にはフランスにて開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭」にも出品した。
薬丸（写真上）は十八年振りの声優で「亡くなった両親が現実へ自然に導入できる様、目指した。」と述べた。自らの声を「低く、怖いという印象を与えがち。」と話したが、監督のアドバイスで改善された点も伝えた。杏樹は長編アニメーションの声優に初挑戦となった。「経験から言うと難しかった。」と述べ、「完成した絵があったりなかったりと、表情が分かるものもあれば、テルテル坊主みたいな白いものだけが動いている事もあって、声優の方は普段こういう風に仕事されているんだと勉強になった。」と振返った。
監督も二人の声優について「おっこがきちんと育ったという担保になる様な両親像を演じて頂いた。」と太鼓判。「おっこの両親が、おばあちゃんが営む旅館に対して想いを持っていないのではないか。」という杏樹からの指摘を受け、薬丸の台詞を変えたというエピソードも明かした。体調不良で参加できなかった主演の小林星蘭からは「この劇場版では、おっこの若おかみとしての想いと自分自身への想い、幽霊たちのおっこへの気持ちがたくさん詰まっていると思います。」と来場した観客に向けたメッセージが読み上げられた。
＝STORY＝
小学６年生のおっこ（関織子）は交通事故で両親を亡くし、おばあちゃんが経営する花の湯温泉の旅館<春の屋>で若おかみ修業をしています。どじでおっちょこちょいのおっこは、ライバル旅館の跡取りで同級生の“ピンふり”こと真月から「あなた若おかみじゃなくて、バカおかみなの！？」とからかわれながらも、旅館に昔から住み着いているユーレイのウリ坊や、美陽、子鬼の鈴鬼たちに励まされながら、持ち前の明るさと頑張りで、お客様をもてなしていくのでした。
いろんなお客様と出会い、触れあっていくにつれ、旅館の仕事の素晴らしさに気づき少しずつ自信をつけていくおっこ。やがて心も元気になっていきましたが、突然の別れの時がおとずれて―。
画像提供：ギャガ㈱
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