第三十七回 浅草サンバカーニバルで仲見世バルバロスが三連覇

【社会報道】 平成三十年八月二十五日に東京・浅草にて第三十七回『浅草サンバカーニバル』が開催された。本年の優勝は初回から連続出場している「仲見世バルバロス」が三年連続で優勝した。S1リーグが八チーム、S2リーグは十チームだった。


コンテスト形式の本カーニバルはテーマ表現や躍動感、衣裳、演奏、ダンスと総合評価の項目で採点した。最高六十点として全チームが四時間に及んで競いあった。馬道通りからスタートし、雷門通りを経て国際通り手前がゴールであったパレードの構成は八つ。パレードの花形は四つ目の「バシスタ」。羽飾りや露出度の高い派手な衣装のダンサが特徴。トップダンサ(襷)のいる六つ目の「ハイーニャ・ダ・バテリア」と費用が大いに掛かる山車の八つ目「アレゴリア」が見ものだった。



<学生チームも負けてない>

 優勝した仲見世バルバロスのテーマは「サンバの国ブラジル」と王道。サンバを世界に拡がるきっかけを作ったアーティストのパウリーニョ・ダ・ヴィオラ(壬午)と彼が見てきたブラジルの景色等を描いた。つまりは初期の控え目なサンバから現在の極彩色のパレードに進化する迄の軌跡。特にダンスにおいて他のチームとの違いを感じた。ステップが上手いダンサが多く、別のチームではトップダンサになれそうな実力を多数が持っていた。


注目は同じく初回から連続出場の「ウニアン・ドス・アマドーリス」。関東の大学生のチームだ。今迄に九回の優勝をしている。テーマは「百鬼夜行」と日本ならではの妖怪をテーマにした。S1リーグでは百五十名以上三百名未満の規定がある。その為に非常に長い行列となり、最初から最後まで猛暑の中で観衆の飽きをこさせない演出が求められる。その点に関しては、このチームが一番であった。とても良く構成されており、若さ溢れる見所が随所にあった。


尚、本カーニバルは北半球では最大規模となっている。


画像引用:撮影日記Ⅱ

記事:金剛正臣

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