十六作品目の司馬遼太郎 映画『峠』で維新史上、最も壮烈な北越戦争を描く

【芸能報道】 新元号二年に松竹(9601.T1)とアスミック・エース(代取:村山直樹、佐野真之)は、共同配給作品として映画『峠 最後のサムライ』を公開する。原作は歴史小説の大家・司馬遼太郎(癸亥)。累計発行部数は報道現在で二百八十四万部以上。名作が五十四年の時を経て初の映像化となる。


本作では、幕末の風雲児と呼ばれた越後長岡藩の家老・河井継之助(丁亥)を描いている。百五十年前に、壮大な野心を藩の運命に賭して幕末の動乱期を生き、最後には武士として新政府軍に対抗する道を選んだ英雄の悲劇だ。河合家老の生涯を通し、改めて「サムライ」=日本人の生き方、リーダーとしてのあるべき姿を問う。


 原作は昭和四十一年から四十三年まで毎日新聞にて連載され、同年に新潮社より上下巻で初版が刊行した。現在までに多数重版されている。司馬作品の映画化は現在まで十五作。昨年公開されて大ヒットを記録した「関ヶ原/東宝、アスミック・エース」に続き、新たな司馬作品映画が誕生する。


監督と主要キャストも決定した。監督・脚本には黒澤明(庚戌)監督の助監督として数々の名作に携わった日本映画界の名匠・小泉堯史(甲申)。監督としては初めて本格的な合戦アクションに挑む。本作では、これまでの小泉作品と同様、フィルムでの撮影を敢行する。黒澤組ゆかりのスタッフも集結し、本年に没後二十年となる黒澤監督の系譜を継ぐ、新たな名作を送り出します。小泉監督は、「この映画においてサムライとは何か、を捉えてみたい。」と語った。


一介の武士から越後長岡藩の筆頭家老に抜擢される河井を演じるのは、役所広司(丙申)。小泉作品は二作目の出演。河合家老を如何なる時も信じて支え続けた妻おすがには、松たか子(丁巳)。継之助を最後まで想い続けた夫婦愛も見所となる。河合家老の良き相談相手となる小山良運には佐々木蔵之介(戊申)。徳川家最後の将軍となった徳川慶喜(丁卯)に東出昌大(戊辰)。


そして河合家老を重用した前藩主・牧野忠恭(雪堂)には、仲代達矢(壬申)がつく。


撮影は九月中旬から三ヶ月間。河合家老の故郷・長岡をはじめ、新潟を中心に茨城や京都での撮影を予定。また維新史上、最も壮烈な北越戦争を描くに当たり、五千人規模のエキストラを募集して迫力ある撮影を予定する。


以下は役所のコメント。

美しい映画を求め続ける小泉監督作品に再度参加できることはこの上ない幸運です。
世界中で知られている「サムライ」という美的人間の代表でもある河井継之助を背筋を伸ばし、 気持ちを引きしめて撮影に臨みたいと思います


以下はたか子のコメント。

継之助さんの夢の邪魔をせぬよう、役所さんの足を引っ張らぬよう、、、
先輩方から学べることに感謝しながらつとめさせていただきます 


以下は仲代のコメント。

時代劇の中ではよく信長や信玄がもてはやされますが、
私はタヌキオヤジと言われながら二百五十年余の日本の平和を築いた家康の方が
本来の侍の様な気がしています。今回の作品でもそうした侍の在り方が問われるでしょう

=クレジット=

出演:役所広司 松たか子 田中泯 香川京子 佐々木蔵之介 坂東龍汰 永山絢斗 芳根京子 榎木孝明

渡辺大 矢島健一 山本學 井川比佐志 東出昌大 吉岡秀隆 / 仲代達矢

監督・脚本:小泉堯史

原作:司馬遼太郎「峠」(新潮文庫刊)

製作:『峠 最後のサムライ』製作委員会

製作:松竹撮影所、ディグ&フェローズ

配給:松竹、アスミック・エース

公式HP:touge-movie.com


画像提供:アスミック・エース㈱

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