監督賞受賞の映画『銃』における村上虹郎と広瀬アリスの演技力|東京国際映画祭2018

【芸能報道】 平成三十年十一月一日に東京・六本木にて開催していた東京国際映画祭にて、スプラッシュ部門の映画『銃/KATSU-do、太秦』のQ&Aが行われた。スプラッシュ部門としては非常に多い、四十媒体近くが取材した。三日にクロージング セレモニでは本作が同部門の監督賞を受賞した。


登壇者は安藤サクラ(丙寅)の出世作となった「百円の恋(二〇一四)/スポッテッドプロダクションズ」の武正晴(丁未)監督、村上虹郎(丁丑、写真上)、広瀬アリス(甲戌)の主演二人と「その男、凶暴につき(一九八九)/松竹富士」や「GONIN(一九九五)/松竹」の製作した奥山和由(甲午)プロデューサの四名。


本作は大学生の西川トオル(村上)が河原で銃を拾い、街へ持ち歩いて緊張感とスリルを味わっていたが、突然にリリー・フランキー(癸卯)演じる刑事がトオルのもとへやってくる内容。原作は中村文則(丁巳)。十四年に第三十四回「新潮新人賞」を受賞した。


 本作の製作は奥山P(写真上)と村上が三年前のレッドカーペットで出逢った事が発端。「横柄な、タメ口で、それが初対面だったんですけれど、その時に『銃』の主人公がここに居ると思って。」と奥山Pは打ち明けた。武Dの事は最初から狙っていた。本作を「今の映画だから。今の時代に撮らなきゃ駄目だから。だから、やっちまいましょうよ、という風に。」と当時の思いの丈を述べた。スケジュール上、運も良かった。


武D(写真上)は奥山Pのオファの電話後に本屋へ赴き、原作を手に取った。読んだ最初の感想は「これ、どうやって。」と苦悩していた。折り返しの電話をした際に村上起用の話しを聞き、「これはぴったりじゃないですか。」と踏み切れる心構えになった。村上も原作を奥山Pから電話がある前から持っていたが、積んでいた。その電話で村上は「宿命だな。」と吐露。役が嵌っていると推挙された点に関しては複雑な心境であった。


アリス(写真上)は「私の演じた役って唯一の天使というか、陽の部分と思っているので。」と捉えた。武Dはアリスの演技力に一目を置いていた点を伝えた。また武Dはリリーの出演自体に感嘆した様で、「初リリー。」と興奮。リハも殆ど無く、「ダルそうに台本読むんですよ。所がですね。」と、リリーの台詞の完璧さやアドリブの量にプロとしての仕事力に驚きを隠せなかった。


=クレジット=

『銃』

©吉本興業

11月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー


キャスト

村上虹郎 広瀬アリス

日南響子 新垣里沙 岡山天音 後藤淳平(ジャルジャル)

中村有志 日向丈 片山萌美 寺十吾 サヘル・ローズ 山中秀樹

リリー・フランキー


R15+

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©2018 TIFF

記事:金剛正臣

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