【ビジネス報道】 フィリピン共和国(統領:ロドリゴ・ドゥテルテ)の貿易産業省(DTI、大臣:ラモン・ロペス)は、平成三十年十一月七日から二十日まで東京・丸の内「グッドデザイン丸の内」と「グッドデザイン ストア東京」にて同国の中小・零細企業及び社会的企業の製品を試験的に販売する展示会『Go Lokal!』を実施する。これは同国の大使館貿易投資部、DTI国内取引振興局、日本デザイン振興会、国際機関日本アセアンセンター、野原HDと共同での実施となる。
DTIでは、本展示会で取扱う製品の同国内市場における成功に続き、海外市場においても将来性があると見込んで開催するもの。東京の後に米・NYでも実施予定。
本年は二十三社が参加。感性豊かなインテリア用品やファッション アイテムを展示する。展示される全製品は、アップサイクル若しくはリサイクル素材の利用に加え、同国ならではの天然素材の伝統的な美しさが日本の現代的なデザインと融合する様にデザインした。本展示会は、どの中小・零細企業と社会的企業にもグローバル市場に参入できる機会が平等に与えられている。報道現在で三百三十二社の企業が参加。同国内では八十五の「Go Lokal!」店舗を展開している。
「フィリピンは常に包摂的な成長を目指しています。中小・零細企業及び社会的企業が活気づく事で、国全体の経済活性化に繋がります。」とロペス大臣(写真上)は述べる。
同国の中小・零細企業数は直近数年で増加を続けている(統計局、二〇一六年レポート)。「中小・零細企業開発計画 二〇一七年‐二〇二二年(MSMEDP)」の期間中であり、同国の経済成長における中小・零細企業の役割は、同区分のグローバル競争力を高め、製造業を復興し、ASEAN統合と歩調を合わす事にある。本計画では、迅速な取引と要件の緩和に向けたプロセスと規制の簡素化、 合理化を図り、ビジネス環境全体とビジネス能力及びビジネス機会を改善する事が主活動。
また本計画では人材能力強化、財務会計教育、オンライン・トレーニング、機械設備向け融資、イノベーションへのアクセス、グローバル市場への参入促進する行動計画を中小・零細企業に提供している。本計画以外にも同国政府では「中小・零細企業憲章」「二〇〇二年バランガイ零細企業法」「Go Negosyo法」「若者向け起業家精神法」等の戦略的な中小・零細企業開発施策の先導役となる複数の法律を制定している。
画像提供:フィリピン共和国 財務省
画像引用:Go Lokal! - DTI
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