日本人の“知的好奇心”は、老齢スウェーデン人より低い

【社会ニュース】 平成二十八年二月二日に米・週刊誌「NEWS WEEK/ IBT Media」が記事『日本人の知的好奇心は20歳ですでに老いている(画像引用)』を配信した。寄稿したのは、武蔵野大学で講師を務める舞田敏彦。専攻は教育社会学、社会病理学、社会統計学。四年前の経済協力開発機構(OECD)の学力調査「国際成人力調査(PIAAC)」を用い、日本の成人が世界一位の学力を有すものの、“知的好奇心”が最下位・韓国の次点であるコトを危惧する。

成人の対象は、十六歳から六十五歳。調査国数は、二十一ヶ国。“知的好奇心”が低い理由を舞田は、子ども時代の学校教育にあるとみる。詰め込み型の強制的な授業等では、成人してからの生涯学習に支障を来たす、というワケだ。


変化する時代を生き抜く力、生涯に渡って学び続ける意欲の育成にも重点が置かれなければならない




=解説=

 平成三十二年度に大学受験する現在の小学校六年生は『高大接続改革実行プラン/文科省(画像引用)』により、今までの①知識、②技能に併せて③思考力、④判断力、⑤表現力を求められる。センタ試験廃止にかかる新教育システムである。

“知的好奇心”が高ければ、所得や生活水準の向上を図るコトができる。所謂、後ろ向きで怠惰な心では、所得や生活水準も下がる。新たに学び、その学んだ知識で生活と人生を変えるコトができる。本来そういうモノであるが、当該記事では教育の仕方に疑問を呈する。変化の大きい時代に“知的好奇心”の本質を成人が見つめるコト、を舞田は求めているのではないだろうか。先の新たな取組み基準に倣えば、如何様にして思考力・判断力・表現力を養うか。何を学べば、思考力・判断力・表現力を高めるコトができるか。

(了)

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