誠実の有無、「潔さ」のメリットと「未練がましさ」のデメリット

【ビジネス考察】 企業や団体、政治家の不祥事等が発覚した際に、如何様に応対するのか。この点に社会は目を向けている。答えは一つ、潔い謝り、詰まりは誠実さだ。


これはビジネスマンと企業にとって、今後、重要な要素と成り得るだろう。何故ならば、この時代においてはブランド力を向上させるから。


潔いの対義語は「未練がましい」とされている。その様な謝罪は「やっぱり、自身は悪くない」「この職を辞めたくない」「今まで通りに戻したい」等の心理が考えられる。一重にみっともない大人達だ。そう感じた事がある謝罪会見はなかっただろうか。


 来年には元号が変わる。現代は良くも悪くも事象がデータとして残る。そう、潔さも未練がましさもデータに残り、検索が可能となる。何よりも周囲の人間達(事実上のチーム)が確かな評価を未来にしていく。潔ければ良好に、未練がましければ険悪な関係に。信用性の問題だ。仕事の関係者(ステークホルダ)に対して信頼が堕ちる事はビジネス上の死活問題である。だが圧倒的多数は未練がましい態度を採ってしまう。故に、潔い態度の者は記憶され、信頼が揚がり、ビジネスが好転する。


人はミスをしてしまうもの。「潔い」は短期的な損失を被るが、過去が明示的に残る現代においては中長期的に利益を与える。逆に「未練がましい」と短期的に利益を得れるが中長期的に損失(特に機会損失)が大きくなる。リスクマネジメント的にも「潔い」を選択すべきだろう。


そう、ミスをしてしまったら、誠意をもって「ただ、謝る」。そういった例は社会上のニュースで少ないが存在する。結局は徳の低い者に明るい未来は無い。人知を尽くして天命を待つ正直者が報われる時代。保身に走る者は堕ちる時代。人生百年時代、十年以上を見据えた応対を今日、行っていくべきだろう。


記事:羽田野正法

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