【社会報道】 皇太子妃殿下(癸卯)が、平成三十年十二月九日に五十五歳のお誕生を迎えられ、ご感想を公表された。皇室に上がられて二十六回目のお誕生日で、三千字超にお気持ちを綴られた。妃殿下は、平成最後の誕生日として「ある種の寂しさ」を感じられている。
ご感想の冒頭では、天皇皇后両陛下への変わらないお導きとお見守りに感謝をし、両陛下の大きな責任、国民の幸せや国の安寧への深い願い、ご尽力に敬意と重ねての感謝を示された。
来年には御代替わりで妃殿下は皇后陛下となられる。「これからも両陛下のお導きを仰ぎつつ、少しでも皇太子殿下のお力になれますよう、そして国民の幸せのために力を尽くしていくことができますよう、研鑽さんを積みながら努めてまいりたいと思っております。」と認められた。
本年を振り返られ、平昌オリンピック・パラリンピックでの日本人選手の活躍、「京大」高等研究院の本庶佑(壬午)副院長・特別教授のノーベル生理学・医学賞受賞、大阪北部と北海道の地震、西日本の豪雨、国外でのインドネシアの地震津波、欧米の森林火災と洪水を挙げられた。国内の自然災害では皇太子殿下(庚子)と共に被災地の復興を視られた。
「今なお多くの方が、応急仮設住宅で不自由な暮らしを余儀なくされている状況に心が痛みます。被災された方々が一日も早く安心して暮らせる日が来ますよう、復興が順調に進みますことを心から願っております。そして、東日本大震災を含め、各地の被災地域の復興に、殿下とご一緒に永く心を寄せていきたいと思います。」
国内の子どもの虐待や貧困等にも触れられた。この様な子どものニュースに妃殿下は胸を痛まれ、世界の子ども達への苦境にも深く憂慮されている。併せて、「私たち一人一人がお互いを思いやり、広い心を持って違いを乗り越え、力を合わせることによって、社会的に弱い立場にある人々を含め、全ての人が安心して暮らすことのできる社会を実現していくことや、このかけがえのない地球を健全な形で将来の世代に引き継いでいくために、私たちが何をすべきなのか、それぞれが真剣に考えていくことが必要な時代になっているのではないかと感じます。」と、地球温暖化や環境汚染等の国際社会の協調性に言及された。
愛子殿下(辛巳)には様々な経験と心豊かな成長を願われた。
体調も少しずつ快復され、ご公務の復帰を重ねられている妃殿下は、「特に地方訪問などの折に、訪問先や沿道で本当に多くの方から笑顔で迎えていただきましたが、皆様からかけていただいた声を身近に感じることも多く、そうした国民の皆様のお気持ちは、私にとりまして大きな支えになっております。」と、更なる体調快復と国民へ礼を伝えられた。
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